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 2009年9月11日(金)東京・新宿FACEで開催された株式会社TRIBELATE『TRIBELATE vol.25〜Hybrid Club Fight〜』で総合デビューを行い、勝利したAKIRA(チームドラゴン)。J-NETWORKフェザー級王者に輝き、現M-1スーパーフェザー級王者とキックの頂点を極めながらも、総合に挑戦した理由とは!?

AKIRA(あきら)
1980年7月24日
171cm・65.0kg
2004年10月17日「ウィラサクレックムエタイ 第5回ムエタイチャレンジ」でデビュー
2007年8月3日「J-NETWORK Championship Tour of J 1st」で木村敬明を破り、J-NETWORKフェザー級王者に輝く
2008年8月31日「J-NETWORK TEAM DORAGON QUEST 2」でKO-ICHIをTKOで下し、
J-NETWORKフェザー級タイトルを初防衛
2009年6月21日「M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ2009 Yod Nak Suu vol.2」で木村天鮮から勝利しM-1スーパーフェザー級王者に
所属:チームドラゴン

■キックボクサーが寝たら終わりというイメージを変えたかった

――試合を終えて今の感想をお願いします。

「初の総合の試合で凄く気持ちよかったですね。自分の中では、キックの選手というのは組まれて倒されて一本取られて終わりというイメージがありました。対戦相手の方はマッハ道場の人で寝技で来ると思っていたので、その前に打撃でワッと行こうと思っていました。でも、なかなかそうも行きませんでしたね。結果は判定でしたけど、凄く気持ちよくて新天地でした」

――インターバル中に相手選手が「足きくわー」と言っていましたが、ローを狙っていましたか?

「全然狙っていませんでした。最初にバンと蹴ったらカットされてキックボクサーとは違うカットの仕方だったので、これは効くんじゃないかなと。ちゃんとカットされてないし、自分も足を痛めるカットなんですけど、足一本取られてもいいやという感じで蹴ってましたね」

――今日の試合は100点満点で何点ですか?

「98点ですね。残りの2点は焦ってしまいました。楽しむことが出来ませんでしたね。僕はキックしか出来ないですけど、キックにこだわりすぎてしまったなと」

――元々どうして総合をやろうと思われたんですか?

「キックボクサーが寝たら負けというジンクスを崩したかったんです」

――キックボクサーの強さを証明したかったと?

「そうですね。キックボクサーなんて倒せば終わりだよ、というのがあったので」

――今までの総合VSキックの中でキックの選手が負けたことで感化されたものがあったと?

「それもあります。それに総合の選手はキックのリングに上がるのに、なぜキックの選手は総合にいかないんだろう?というのがあったんです」

――ルールは違いますけど、もし今回負けていたらM-1チャンピオンが負けたと見られると思います。その辺でプレッシャーはありませんでしたか?

「ありました(笑)。そこで『立ち技は終わりだ、立ち技は大したことないな』と思われたら、それまでじゃないですか。今日はつまらない試合をしたかもしれないですけど、勝てて良かったです。でも、ぶっちゃけ凄くプレッシャーはありましたが、あんまりそれは考えないようにしてました。やっぱりキックとムエタイ、総合は別なもの何なので僕が総合の試合に出て負けて当たり前なんです。総合の選手がキックのリングに負けて当たり前なんです」

――同じ選手の濱田淳史選手も総合にチャレンジしてますが、そういうのも刺激になったんですか?

「かなり刺激になりました。二人で総合をやりたいというのを話していて、彼が先にでたんです。じゃあ僕はベルトを取ってからいきます。みたいな。やることをやってから行こうと思ってました」

■「総合やりたい」に前田代表からは怒られました

――練習はどこでやられていたんですか?

「チームドラゴンです。見よう見真似でやってました。とりあえず極められなければいいかなと」

――総合の指導者はいなかったんですか?

「いや、見よう見真似でした。柔術やったりしてました」

――どこの道場にも出稽古に行かれてないんですか?

「行ってないですね」

――今後はキックと総合を両立させていくんですか?

「そうですね。それをみんなが見たいと思うんです。みんなが見たいことをやっていきたいです」

――チームドラゴンの前田憲作代表からは何か言われましたか?

「怒られました(苦笑)。『キックでいいじゃん』といわれたんですけど、総合がやりたいですと一辺倒でいってました」

――今では応援してくれているんですか?

「そうですね。試合が終わるまではピリピリしてましたけど、終わったらAKIRA良かったといってくれました」

――今後出場したい大会はありますか?

「やっぱり大晦日を狙っています。一本取られてもいので出たいですね」

――闘いたい相手はいるんですか?

「恐ろしくて言えないですけど、やっぱり華のある選手とやりたいですね」

(2009年9月11日、TRIBELATEの大会終了後の取材で収録)


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