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 5月10日(日)東京・JCBホールで開催されるサステイン『修斗伝承 ROAD TO 20th ANNIVERSARY FINAL』で、約6年ぶりに修斗の公式戦を行う五味。対戦相手はかつて自分が保持していたベルトを現在巻く男、現・修斗世界ウェルター級チャンピオンの中蔵隆志(シューティングジム大阪)だ。戦極で二連敗を喫し、もはや後がない五味はどんな闘いを見せてくれるのだろうか?

五味隆典(ごみ・たかのり)
1978年9月22日、神奈川県出身
身長173cm、体重70kg
1998年11月、鶴屋浩戦でプロデビュー
2001年12月16日、佐藤ルミナを破り第5代修斗ウェルター級王者に
2002年12月14日、三島☆ド根性ノ助にTKO勝ちで初防衛に成功
2003年8月10日、ヨアキム・ハンセンに敗れて13戦目にして初黒星、王座も失った
同年10月10日、ハワイでBJペンと対戦するも一本負け
2004年2月15日、PRIDE武士道に初参戦し、10連勝を飾ってPRIDE軽量級のエースに君臨
2005年12月31日、桜井“マッハ”速人をKOしてPRIDEライト級GP優勝
2006年3月31日、PRIDE初代ライト級王者に認定される
同年4月2日、マーカス・アウレリオに敗れてPRIDE初黒星、同年11月5日にはリマッチで勝利して初防衛に成功
2008年3月5日、戦極の旗揚げ戦に参戦
同年11月1日、セルゲイ・ゴリアエフに敗れて2年半ぶりの敗戦
2009年1月4日、北岡悟と戦極ライト級王者決定戦を行い、
一本負けを喫して王座獲得に失敗、日本人に初黒星を喫した
通算戦績:29勝5敗
久我山ラスカルジム所属

■最後のチャンスと思ってやっているし、国内でやる総合の集大成

「五味、かえせ!」

 久我山ラスカルジムで、五味隆典のスパーリングのかたわら、佐藤ルミナがハッパをかける。続けて行なわれた五味とルミナのスパーリングでは、前へ前へと圧力をかける五味に対し、ルミナは下から腕十字、足関節を狙い、五味もそれに素早く反応していく。
 
“公開”練習後の報道陣がはけたラスカルジムでの光景だ。

 木口道場、そしてK'zファクトリー時代の先輩・後輩の2人。ルミナは自身のジムrootsから土屋大喜を伴い、ラスカルの新人らも積極的にルミナに手合わせを乞う。

 最後にルミナ、土屋と連続でスパーを行なった五味は終了のブザーを聞くと、大粒の汗をぬぐいながら、「思い出すなあ、コレ、コレ。修斗って負けん気の塊みたいな人間ばっかだったから」と嬉しそうに、言った。

 五味、ルミナ、秋本じん、植松直哉、大石真丈、勝田哲夫、勝村周一朗、菊地昭、竹内出、巽宇宙、朴光哲、和田拓也、和道稔之……そうそうたるメンバーを輩出したK'zでも異色の存在だったという五味。一人でサンドバッグを叩いてばかりいたかと思うと、先輩に気兼ねなくガンガン向かっていく。もてあましていた衝動を練習にぶつけていたのかもしれない。

 その後、K'zを離れた五味は02年に、かつての同門ルミナと試合を行なっている。4段階にクラス分けされたヒエラルキー、そして各階級でのランキング、鎬を削りあうその頂点に王座戦が待っているのが「修斗」の世界だ。

 その舞台に6年ぶりに立つ五味は、修斗が原点だという。「総合格闘技を始めたのは修斗が最初。20周年という記念大会に出場したかったし、“勝ち上がらなければ前に進めない”修斗の時代を思い出して、全部出し切りたい」と原点回帰の決意でリングに上がる。そして、現世界ウェルター級王者・中蔵隆志との一戦を「最後のチャンスと思ってやっているし、国内でやる総合の集大成になる」と語る。

 さらに噂される魔裟斗戦にも「一度、試合でフルスイングの殴り合いをやってみたいと思っていた。どんなルールでもいいから、オファーがあれば受けて立ちたい」というとおり、中蔵戦を自身の最終章のスタートにするつもりだ。そのためにも、「しっかりと勝って、失った信用を取り戻す」ことを誰よりも望んでいる。

 しかし、相手は五味が認める舞台のトップだ。王者との大一番を前に、五味はどんな思いで日々を過ごしているのか。ルミナとの練習直後の五味に聞いた。


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五味隆典インタビュー内容
■最後のチャンスと思ってやっているし、国内でやる総合の集大成
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
本当に『打・投・極』で勝つのは難しいこと
■今回の試合は国内の総合では一番、重心を置いている
■もう僕も時間はそれほどないですし……

      
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