今年からマーシャルアーツ(MA)日本キックボクシング連盟の理事長に就任した橋本理事長。橋本道場の会長として森田晃允、壮泰&山本佑樹のスーパーツインズ、神谷友和らチャンピオンを育てて選手作りの手腕を発揮した橋本理事長は、これからMAをどのような方針で運営していくのか?
橋本敏彦(はしもと・としひこ)
小学校と中学校で柔道を学び、24歳で士道館に入門して空手を始める
2年後に全日本選手権大会でベスト8進出、
1992年と1995年には優勝を果たした
士道館橋本道場師範・会長
世界空手道連盟士道館西東京本部長
MA日本キックボクシング連盟理事長 |
■これだけは言っておきます“待っておけよ”と
ーー今年、MA日本キックボクシング連盟の理事長に就任されたわけですが、ここまでやってこられてどうでしたか?
「宮川前理事長の時代に自分は興行部を担当し、その前はジムの会長として選手を送り出していましたから、やはり選手を売り出してあげたいですね。以前のMAは選手の売り出し方が下手だったと思うんですよ。ただ売り出し方は下手なりに、自分はそういうことが好きだったんです。自分の中のパーセンテージを占めていたのは橋本道場の名前を売ることでしたから。MAの名前を上げたのは橋本道場の選手だと自負しております。
キックボクサーは定職にも就かず、人生を賭けてやっているわけじゃないですか。それなら名前を売ってあげたいですよね。強い選手はいると思うんですよ。先日の『K-1甲子園』にもMAから2人、『K-1 MAX』には城戸(康裕)君が出ています。そうやって名前が出ればいいけれども、出られない選手がたくさんいるじゃないですか。その辺を上手く出しつつ、何年後かの選手も育てていきたいと思っています。
来年は予定だけでも20大会くらいになるんですよ。後楽園ホールが5回、その他にも小さい会場での開催があります。ウチは連盟なので選手を育てていかないといけない。他団体の選手を借りてくる体質ではないでしょう? だから出来れば連盟の選手同士でも名前が付くように、実力と人気を上げていきたいです」
ーーしかしながら、NJKFと合同で行っている『WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント』でMAは苦戦を強いられていますね。
「そうなんですよ(苦笑)。しょうがないでしょう。MAのメインどころである城戸君や駿太君、マグナム酒井、壮泰が出ていないんですから。ただ、これだけは言っておきます。“待っておけよ”と。間違いなく来年中にベルト一本は取り返します」
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