4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月14日(土)15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る過去最多の58カ国が参加。史上初の2日間にわたる大会開催となった。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? “絶対死守”が義務付けられた軽量級の高橋腕と並ぶ日本のツートップ、平安に聞く。
平安孝行(ひらやす・たかゆき)
1980年5月7日、山口県岩国市出身
身長162cm、体重66kg
北斗旗全日本軽量級2006年、2008年秋、2009年春優勝
北斗旗全日本無差別級2006年6位
大道塾中四国本部所属 |
■自分の性格上、屈服させたいというのがあるんです
ーー世界大会の日本代表になったことについてのお気持ちから聞かせてください。
「自分は第二回に続いて2回目なんですけれど、前回必勝を期して出たんですが全然通用しなかったので、それをずっと引きずっていました。今回またやり返す機会をいただいたので、今度こそは絶対に優勝しようと思っています」
ーー前回出た時の外国人勢の手応えなどはどう感じましたか?
「途中、打たれて記憶がなかったんです。信じられないような距離から打撃が飛んできて……それをもらったところまでしか覚えていません。日本人だったら威圧とかがけっこう利くと思うんですけれど、外国人は全然躊躇がなかったですね。準優勝したカリロフ・アンバーというグルジアの選手なんですが」
ーーこれは日本人とは全然違うぞ、という印象を受けました?
「そうですね。ビデオを見たらヘタクソだったのでナメていたんですけれど、僕には絶対に当たらないぞって思っていたので、ちょっとショックでしたね」
ーー日本人と特に違うのはどういうところなんですか?
「スピードやパワーも違うと思うんですけれど、僕のことを全然知らないのか躊躇しないんです。日本人だったら僕にはカウンターがあるので、入ってきたところにカウンターを合わせられるので距離をとったり、そんなにガンガン攻め込んで来るヤツはいないんです。そういう感覚でやっていたので、まさか初っ端から打ってくるとは思わなかった。そこが違いましたね」
ーーその世界大会を経験して、練習方法や闘い方を変えた部分はありますか?
「闘い方は常に変えていますが、この1年間はパワー的に強化してきました。世界大会が終わった後に、他団体の違うルールの試合にもよく出ていたので、そのための練習ばかりやっていて空道の練習はあまり出来ていませんでしたが、今年は空道の試合にしか出ないと決めて、これ一本に絞ってきました。いま体重が75kgあって、ウエイトと走り込みに力を入れてきましたね」
ーーフィジカル負けしないように?
「はい。はぐらかすのもアリだと思うんですが、自分の性格上、屈服させたいというのがあるんです。力負けもせず、相手に“逃げられた”という感じで負けを与えるのではなく、本当に“やられた”と思わせる負けを与えたい。そういう練習をしてきました」
|