8月23日(日)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局『DEEP 43 IMPACT』にて、“足関十段”今成正和の保持するDEEPフェザー級王座に挑む堀。3月の挑戦者決定トーナメントを制し、待ちに待った王座挑戦だ。DEEPでは絶対的な強さを誇るチャンピオンに対し、堀は「いつまでも同じ人がチャンピオンではつまらない」と言ってのけた。
堀 友彦(ほり・ともひこ)
1982年5月2日
身長170cm
2002年11月23日、ZSTでプロデビュー
その後はDEEP、MARS、HEAT、ケージフォースなどに参戦
2009年3月14日、挑戦者決定トーナメントで優勝し、
今成正和の持つDEEPバンタム級王座への挑戦権を獲得
所属:フリー |
■ちょっとずつ自分が削っていくような試合をしたい
ーー今成選手はいつも通りひょうひょうとした感じでしたが、何か感じるものはありましたか?
「いや、特には何もないですね」
ーー研究はされてきましたか?
「けっこう試合は見ました。見れば見るほどにやりづらそうなのと、噛み合わないんだろうなと思いました。あれだけ極めが強い人には、なかなか寝技で行きづらいですね。だから、お互いに同じ土俵で攻め合うことはなさそうです。何となく」
ーー堀選手は打撃で行きますか?
「そういう展開になったらいいと思いますが、総合なので全部使っていきたいと思います」
ーー足関節技の対策は?
「対策と言うほどの対策は特にやってないです」
ーーかわしていく?
「その場になってみないと分からないですけれど、早めに反応すれば極められないじゃないですか」
ーー自分のイメージとしてはどんな試合にしたいですか?
「そうですね……ちょっとずつ自分が削っていくような試合をしたいですね。僕は一発で決めるタイプではないので。ちょっとずつ削ってチャンスが来たら倒すって感じですかね」
ーー5分3Rフルに使うような試合ですか?
「気持ちでは使ってもいいですし、始まって即行チャンスが来たらそこで終わらせたいし。別に長く闘っても短くても、勝てばどっちでもいいです」
ーー世代交代したいというお気持ちは?
「ありますね。いつまでも同じ人がトップというのは面白くないし、いつまで経ってもそこの団体のレベルが一定だということですからね」
■打倒・今成のキーワードは“反応”
ーー3月の挑戦者決定トーナメント優勝から今日まで、長かったですか?
「そうは感じなかったですね」
ーーDREAMフェザー級GPに今成選手が出ている時、早く負けてタイトルマッチをやれと思っていなかったですか?
「いやあ(笑)。それは思わなかったですね。どうせなら優勝してもらってタイトルマッチの方が、僕的にはよかったじゃないですか。その分、長く練習できるし、勝ったらおいしいので」
ーー今成選手がDREAMに出ている間、打倒・今成に向けてずっと練習していたんですか?
「そうですね、基本的には。実際に身を入れてやり出したのは、ビビアーノ選手との試合(5月26日、フェザー級GP2ndROUND)が終わった後ですけれど。トーナメントをやっている時から、優勝したらタイトルマッチをやれると思っていたので何となく頭にはありました」
ーー打倒・今成のキーワードは何でしょう?
「難しいな……“反応”じゃないですか。タイミングよく当たれば誰でも倒れるし、タイミングよく締めれば誰でも失神しますからね」
ーー自分の方が確実に優っていると思う部分はどこですか?
「何でしょうね。やったことがないから分かりません(笑)。自分の方が強いなと思っているところが今成さんの方が強いかもしれないし、僕の方が弱いなと思っているところが意外と僕の方が強いかもしれないし。やったことがないから分からないです」
ーー今回の試合に向けて強化してきた部分は?
「反応とパウンドですかね。パウンドは今回練習した方です」
ーー総合を始めてどれくらいになります?
「6〜7年です。遊びでやってたのも含めれば8年くらいですね」
(2009年8月22日、DEEP43 IMPACT公開計量後の囲み取材で収録)
|