4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る50カ国以上から参加申し込みがあり、2日間での大会開催も検討中だという。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? 超重量級日本代表のベテラン、稲田に聞く。(写真提供=大道塾総本部)
稲田卓也(いなだ・たくや)
1972年3月1日、神奈川県出身
身長180cm、体重85kg
北斗旗体力別超重量級2001年準優勝、2002年準優勝、2004年準優勝、2007年準優勝、2008年春優勝、2009年4位
北斗旗体力別重量級1997年優勝、1998年準優勝、1999年準優勝、2000年優勝
北斗旗無差別1998年6位、1999年7位、2004年4位、2006年8位、2007年4位
大道塾/横浜北支部所属 |
■試合が出来なくなるまでやろうと決めています
ーー去年の春の体力別で、2000年の重量級制覇以来、実に8年ぶりの優勝を飾りましたね。
「けっこう歳をとってきてしまったのでもう勝てないかなと思ったんですが、もう1回くらい勝ちたいなと思っていたのでよかったです。ヒジが悪くなってしまっていたんですが、出来なくなるまでやろうと決めていました」
ーーその間、1度も途中で諦めなかったんですか? もう辞めようとか。
「いえ、全然。試合をするのが凄く楽しいので、辞めたくないですね。試合前は緊張するので嫌なんですが、試合をしている時は楽しいので」
ーー8年ぶりの優勝の要因として、それまでと何か変わったことがあったんですか?
「いえ、特にありませんでした。でも、優勝はしたんですが内容は全然よくなかったので、春の大会が終わってから思い切ってヒジの手術をしたんです。それで秋の大会は出られなかったんですが、今はスッゲェ調子がよくなりました。最近は歳だからスタミナがなくて、スタミナをつけるためにどうしようと思って走ったりはしているんですけれど(笑)」
ーー11月の『第三回世界選手権大会』に日本代表として挑む今の心境は?
「第一回、第二回も出ているんですが、1回戦でやられちゃったりしたので、今回は頑張って結果を残したいなと思っています」
ーー外国人選手がやはり脅威だと思いますが……。
「ロシア大会にも行かせてもらったことがあるんですが、この前の大会で当たったグルジア人がスゲェ強かったんですよ。こんな相手とは今までやったことがないってくらい強くて。身が軽くて、豹のように速いんです。こんな人間がいるんだ、と思ったほどです。そういう人に一発はかましてやりたい」
ーーロシアが脅威だと言われていますが、グルジアにも怪物がいるんですね。
「グルジアは強いですよ……
稲田卓也インタビュー内容
■試合が出来なくなるまでやろうと決めています(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■格闘技はやればやっただけ、やったことが報われる競技
■お医者さんから「キミのヒジはゴミ屋敷だよ」と言われた
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