12月11日(金)東京・新宿FACEで開催されるマーヴェラスジャパン/DEEP事務局『女子総合格闘技団体ジュエルス
6th Ring』で深岬パトラ(空手道禅道会松本支部)と対戦する井上由美子(フリー)。「羽柴まゆみ」としてグラビアアイドルで活躍していた井上が4年ぶりに戦線復帰する理由とは!?
井上由美子(いのうえ・ゆみこ)
152cm・47.0kg
1980年10月21日生
2003年、「サイボーグ魂」(TBS)主催女子総合格闘技大会で総合格闘技デビュー。
2008年、結婚、9月に男児を出産
総合戦績:10戦3勝7敗
所属:フリー |
■4年ぶりの復帰戦。驚愕の復帰理由
――現在のコンディションはいかがですか?
「だいぶ試合から離れていて自分でもよくわかりません(笑)。試合をやっていた頃は、これがベストな体調だというのがわかっていたんですけどね。私がやっているテコンドーとは別な競技なので、総合でこれがベストなのかどうかはわからないです」
――現役の頃の感覚は覚えてないと?
「ないですね。途中からテコンドーに専念したので、その身体になっています。そこが不安なんですけど、テコンドーをやってから初の総合の試合なのでうまくやっていきたいと思います」
――元々、4年ぶりに復帰した理由は何だったんですか?
「出産です。子供を生んだときにギブアップしたいぐらいシンドかったんです。そのときに試合がヘナチョコに思えてきて、また試合をやって見ようかなと思ったんです」
――子供を生む瞬間に試合の厳しさと比較していたんですか?
「そうですね。詳しくいえば、子供を生む瞬間は楽なんですけど、長い時間陣痛に耐えないといけわけです。いつ終わるかわからない痛さですよ。格闘技だったら何分何ラウンドと制限はありますけど、出産は終わりのない試合だと思いました。ギブアップしたいのに出来ない、もどかしさがあるわけです。試合はギブアップ出来るから楽だぞと思うようになり、復帰を決めました」
――面白い復帰理由ですね〜。
「私は終わりのわからない試合をやってきたんです。明日の試合はどうなるかわかりませんけど、一生懸命に頑張ります」
――現役の頃を比べて、同じぐらいの練習量をこなしたんですか?
「子供がいるので練習量は減りましたね。子供がいない頃はどんなに恵まれていたんだろうと思います。一人で練習に行ったり走りに行ったり出来たんですけど、今はどうしても子供優先になりますからね。格闘技は優先順位が二番目になるわけです。練習量的には不安ですけど、想像ではよく練習していますよ」
■グラビア再挑戦の可能性
――井上選手が休養している間、女子格闘技についてはどのように見てましたか?
「皆さん頑張っているなと。どんどん選手も変わってきて、私が出なくなって渡辺(久江)選手や杉山(しずか)選手といったかわいい選手が出てくるようになりました。もう憧れの目で見ています。今回対戦する深岬パトラ選手も凄いなと思う部分があります。今回私の方が年上ですけど、先輩という風に見ています。私は古い選手で弱いのですが、ついていけるように頑張ります」
――長野美香選手はグラビアに出てますけど、井上選手も再びグラビア挑戦はありますか?
「いやいや、私はもう古いですよ。周りから求められればやりますけど、やりたいとは思っていません。私は女子格闘技が好きなので、私がグラビアをやることで女子格闘技が盛り上がるなら協力していきたいと思います」
――来年の目標は立てていますか?
「来年も試合する機会があれば、今回の試合を反省材料にいい試合をしたいですね」
――闘いたい相手はいますか?
「もう一回大物選手とやりたいです」
(2009年12月10日、ジュエルス前日計量の取材で収録)
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