4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る50カ国以上から参加申し込みがあり、2日間での大会開催も検討中だという。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? 自らも第一回世界大会に出場し、今回は強化コーチを務める加藤支部長に聞く。
加藤清尚(かとう・きよたか)
1966年7月14日、宮城県仙台市出身
身長163cm、体重77kg
高校1年生で大道塾に入門、17歳で試合デビュー
北斗旗体力別軽量級1987年準優勝、1988年優勝、1991年優勝
同軽重量級1993年優勝、同中量級2001年優勝
同無差別1987年6位、1989年4位、1991年優勝、1992年準優勝、1994年4位
2001年空道第一回世界大会中量級4位
1994年キックボクシングUKF世界スーパーライト級王座獲得
1995年WMTF北アメリカジュニアウェルター級王座獲得
1996年WMTF世界ジュニアウェルター級王座獲得
1996年7月20日交通事故に遭遇、左足頚骨粉砕骨折で全治3年と診断されるが、3年後に復帰
大道塾/東中野支部長、千葉・行徳支部長 |
■ロシアの女子選手は男のような組手をします
ーー6月から月1回(2日間)のペースで選手強化練習(合宿)を行っていますが、今回の日本選手団を見てどう評価していますか?
「自分は軽量級と女子部のコーチを受け持っています。まず率直な話、女子部に関しては基礎体力の面が出来ていない。世界で闘うとなるとかなり厳しいです。空道のような総合的な格闘技はやはりフィジカルがものを言うじゃないですか。そのフィジカル面が劣っているので心もとないし、怪我をする恐れもあります。ロシア人は女子も強いですからね。
軽量級も自分と小川(英樹)で見ていますが、高橋腕と平安孝行がトップ2ですね。この二人は安定しているのでいいかなと思うんですが、他の代表二人をどう決めるかが悩みどころです。あとの選手は差がそれほどない感じなので、仕上がり具合を見て選んでいきたいと思います」
ーーロシアの女子選手はやはり段違いに強いのでしょうか?
「そうですね。男のような組手をします。パンチの選手が多いんですが、どんどん前へ出てきてパンチを打って……組手慣れしているんです。打ち合いをしてパッと離れてまた攻め込むとか、器用なことはそんなにしないんですが、体力があって闘争心が凄い。あれは今の日本の女子部では……正直、かなわないと思います」
ーー海外勢で怖いのはやはりロシアですか?
「東先生の話ですとモンゴルが軽いクラスは強いとのことなので、中央アジアではないですか。でもヨーロッパや南米も強いと思います。ロシア大会のDVDを見たんですが、ロシア人同士でやっているので分からないんですよ。同じくらいの体力同士じゃないですか。だから技術的には下手に見えるんですよね。ロシアはいわゆる“下手ツヨ”なので。日本人とやった時にどれくらいの体力差があるのか、それは4年前の世界大会とも見比べないと分からないと思います」
ーー体力的な差は想像できるんですが、技術では日本は負けていないですか?
「技術で言えば……
加藤清尚インタビュー内容
■ロシアの女子選手は男のような組手をします(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■ロシアの女子選手は男のような組手をします(後編)
■重いクラスは……ハッキリ言って大苦戦が予想されます
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