9月12日(土)東京・ディファ有明で開催される「CAGE
FORCE」にて、ライト級チャンピオンシップで弘中邦佳と対戦することが決まった児山。約2年間ケージフォースで実績を積み重ねてきた児山はわずか3戦目にしてタイトル戦のチャンスを掴んだ弘中にイライラが爆発。決戦を前に敵意をむき出しにした!
児山佳宏(こやま・よしひろ) 1981年7月21日、福島県出身 身長173cm、試合体重70kg 高校時代にはレスリングでインターハイ出場、大学時代には天皇杯にも出場する 2005年7月14日、修斗でプロデビュー 2006年11月10日、佐々木信治を下して同年のウェルター級新人王を獲得 2007年11月からはケージフォースに主戦場を移し、ここまで5戦5勝と無敗 通算戦績:12勝2敗 パラエストラ松戸所属 |
■弘中選手に対してムカついてるし、この状況が面白くない ーー記者会見では弘中選手に対して、かなり感情的になっているように感じました。 「いやあ、本当はもっとムカついてますよ(苦笑)。会見では色々と言ってやろうかなあと思ったんですけど、試合まであと5日なんであんまりゴチャゴチャ言っても…」 ーー児山選手としては2月に鹿又智成選手に勝った時点ですんなり自分が挑戦者だという意識だったんですか? 「はい。僕はそのつもりでした。そこにいきなり弘中選手がやって来て、タイトルのことを言い出すわけですから、そりゃあムカつきますよね。廣田選手は戦極の試合が決まっているんで、当分はケージフォースで試合が出来ないと思ったんで、それなら弘中選手とやってやろうと思いました」 ーーケージフォースでキャリアを積んできた児山選手にとっては弘中選手の発言は面白くない、と。 「それもあるし、いきなり横から来た選手にこのベルトを取られるわけにはいかないでしょう。僕はケージフォースに参戦してからは、他のイベントからオファーがあってもケージフォースの試合を優先してやってきたんです。
僕はそのくらいケージフォースにかけているし、ここ一本でやっていくんだって気持ちを持ってやって来た。そんな僕が2,3戦しかやってないような選手には負けられないですよ。この試合だって弘中選手のために用意されたチャンピオンマッチだっていうことも感じるし、本当に面白くないです」 ーー弘中選手はUFCやDREAMにも参戦経験がありますが、そういった過去の経歴は… 「何も関係ないっすね(キッパリ)。弘中選手はそういう大きな大会に出ていたかもしれないですけど、大事なのは試合に対する気持ちの持ち様だと思うんですよ。僕はどんな試合でも毎回『ここで負けたら終わり』だと覚悟してやってきました。 上の舞台で試合をしているからって、そこまで気持ちを持って試合をやってきたのかどうかなんて分からないじゃないですか。実績にはなってなくても、僕はいつもそのくらいの覚悟を持って、ギリギリの競った試合を勝ち続けてきたんです。僕にはそういう自負もあるし、実績やキャリアは関係ないです。本当に喧嘩くらいのつもりでやりますよ」 ーー今まで児山選手はあまり感情を出さないタイプだと思っていたんで、今日の発言はとても意外でした。 「本当にこの試合に向けて色々とあったし、こんなにムカついて試合をするのは久しぶりです」 ■自分の持ち味を活かしたスタイルでいいんだと考え方が変わった ーー児山選手はケージフォースで5戦5勝と、文句のつけようがない成績を残しています。ご自分ではどこが一番成長していると感じていますか? 「去年の4月に美木(航)選手と試合をしていた頃は自分のファイトスタイルについて色々と悩んでいたんですよね。でもその後のカン・ボムチャン戦では気持ちが吹っ切れて、自分の持ち味を活かしたスタイルでもいいんだという考え方に変わりました。そうなってからは試合も練習も楽しいです」 ーー技術よりも精神的な変化が大きかったんですね。 「日本は打ち合わない、面白い試合をしない選手イコール駄目だという風潮があるじゃないですか。そのことでずっと悩んでいたんですよ。それでアメリカに練習に行った時に、山田(武士)トレーナーにその悩みを話したら、『自分のことを良く理解して、自分にあった戦い方をしなきゃ勝てないんだよ』と言われました。
それまで僕はパンチで打ち合って勝ちたいとか、そういう派手なことも考えていたんですが、僕は不器用だし、そういうタイプじゃないんですよ。だったら自分のフィジカルの強さを活かしたスタイルでやればいいわけで、勝ちにこだわる戦い方をしようと思いました」 ーー今回の弘中戦はどういう試合展開になると予想していますか? 「やっぱり打撃が鍵になるんじゃないですか。打撃でプレッシャーをかけて、打撃でどう主導権を取れるかでしょう」 ーーそういった対策やシュミレーションはばっちりですか? 「僕は自分のやりたいことをやるだけで、相手のビデオを見てどうする、じゃないんですよ。だから今回も自分のやることをやって勝ちます」 ーーありがとうございました。 (2009年9月7日、ケージフォース記者会見後の囲み取材で収録) |