新日本キックミドル級の”絶対王者”として君臨し続けること実に7年。今年になってからヘビー級へと階級をあげ、過酷な減量から解き放たれた松本は、2009年5月31日に日本ヘビー級王座を獲得・2階級制覇を成し遂げた。12月13日にはヘビー級王座の初防衛に成功した松本に、現在の調子を聞いてみた。
松本哉朗(まつもととしお)
1974年10月16日、東京都出身
身長180cm、体重90kg
1999年4月18日、新日本キックでプロデビュー。
2001年5月6日、本多孝一に2RTKO勝利し、新日本キックミドル級王座を獲得。
2003年11月18日、K-1初参戦。ドゥエイン・ラドウィックに2RTKO負け、初黒星を喫する。
2008年12月14日、後藤龍治に判定負け、王座陥落。(6度防衛)
2009年5月31日、柴田春樹を3R左フックでKOし、ヘビー級王座を獲得・2階級制覇を果たす。
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■K-1ではなくキックボクシングのヘビー級の凄みも分かってもらいたい
ーー今年はミドル級からヘビー級へと階級を上げましたね。調子はいかがですか?
「無理な減量が無くなり、練習に集中できて調子が良いですね。ミドル級の時は減量の為の試合になってました。今でも減量のことを思い出すだけでも嫌になりますよ…トラウマです(笑)」
ーーヘビー級となると、体重に上限がありませんよね。重圧感とかも相当なものだと思います。そこはどうお考えでしょうか?
「確かに重圧感はあります。これまでにない凄みを感じました。しかし、ミドル級時代に培ったテクニックである程度はカバーできると思います。ヘビー級の選手はヒジの防御などに慣れていませんからね。だから、協会での試合はヒジなしは基本的にやるつもりはありません」
ーー噂では、ミドル級の時には減量が10キロ以上と聞いています。どのくらい前から準備をなさっているんですか?
「そうですね…最後のタイトルマッチの時は14kgの減量でした。準備は一ヶ月前から始めていました。とにかくきつくて辛くて…」
ーーこれからの意気込みを聞かせてください。
「K-1ではなく“キックボクシング”のヘビー級の凄さも分かってもらいたいので、ヘビー級のヒジ・ヒザの迫力を見せたいと思います。インパクトのある試合をもって勝ちにいきます!」
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