約10年間在籍した和術慧舟會から独立し、自分のジムを立ち上げた門馬が、11月10日(火)東京・後楽園ホールで開催される『DEEP&CMA 大感謝祭!』に参戦。フリー第一戦としてキム・ドンヒョン(CMA KOREA・TEAM MAD)と対戦する。格闘技生活10年目にして独立した理由、そしてこれからのことを語ってもらった。
門馬秀貴(もんま・ひでたか)
1973年10月23日、東京都品川区出身
身長182cm、体重77kg
格闘技経験は特になく25歳で和術慧舟會A-3に入門
2001年9月21日、リングスでプロデビュー
2002年7月28日、パンクラスのネオブラッドトーナメント決勝戦で
北岡悟を僅か5秒でヒザ蹴りでKO、優勝を果たす
2006年2月4日、MARSでホドリゴ・グレイシーと引き分ける
2006年5月3日、HERO’Sに参戦するもJ.Z.カルバンに敗れる
2008年3月15日、『DREAM.1』に参戦、桜井“マッハ”速人に敗れる
2009年5月25日、和術慧舟會から独立、自分のジムを立ち上げる
戦績:15勝9敗
Brightness MONMA DOJO所属属 |
■あれから僕自身、敗北というものを背負って生活している
ーー5月25日付けで約10年間在籍した和術慧舟會から独立されましたね。その理由をお聞かせください。
「10年間和術慧舟會でお世話になって、現役の内にその10年間やってきたことを何かの形に出来ればなと思い、今回独立して10月12日に『Brightness MONMA DOJO』を足立区の西新井にオープンしました。道場生に基本をしっかり教えて、その中で自分自身も基本に返ってまた新しい格闘技生活がスタート出来ればな、と思っています」
ーーご自分の練習はどうされているんですか?
「道場が夜だけの指導なので、昼間と夕方は広尾にある秋山道場と秋葉原にあるトライフォースで練習させてもらい、打撃はボクシングをJBスポーツジム、キックボクシングをバンゲリングベイで練習させてもらっています。今は出稽古中心ですね」
ーーしばらく期間が空きましたが、その間にも練習は続けていたんですか?
「はい、もちろん。まだまだ現役で頑張ります」
ーー2月20日にDEEPで試合を行い、池本誠知選手に敗れました。11月10日の試合は復帰戦になります。
「あれから僕自身、敗北というものを背負って生活しているので、もう早く試合がしたかったんです。こういう形でリングに上がる機会をいただいて本当に感謝しています」
ーーそろそろ格闘技人生の総決算的な時期が来ているのでしょうか?
「いや、全くそういうことは考えていません。まだ格闘技を始めて10年目なので、もっともっと伸びると自分自身思っています。いま外の空気を吸って、新しい環境ですとか新しい技術を吸収しています。素晴らしい出会いがたくさんあったり、辞めてフリーになっても仲間だったりが支えてくれているので、そういう人たちにいい試合をして恩返しが出来たらと思っています」
ーー団体に所属しているのとフリーとでは、立場が変わりますね。守ってくれる人がいなくなるというか。
「そうですね。でも、自分のジムというものがスタートしたので、道場生の気持ちだったりを背負ってこれからは闘っていきます。今までは目標を一戦一戦において、気付いたら大きくなっていればいいなとずっと思っていたんですね。でも、その気持ちでやってきて、一戦終わって使い切ったエネルギーをまた入れなおすには時間がかかってしまうので、これからは目標というものを一つ先、二つ先に置き、モチベーションをずっと保っていければなと思っています。具体的に言えば、次の試合が目標ではなく、その先に見据えるのはビッグイベント。そこに目標を置いて練習していければと思っています」
ーーどれくらい先を見据えていくつもりですか?
「もうトシもトシですからね(笑)。ここ2〜3年は年間2〜3試合しかしていませんでしたから、5〜6試合やるのも目標のひとつです。今年、来年としっかり実績を作ってまたビッグイベントに出ますよ」
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