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 11月10日(火)東京・後楽園ホールで開催される『DEEP&CMA 大感謝祭!』に参戦、CMA KPWヘビー級チャンピオン決定戦としてイ・ドルヒ(CMA KOREA・テグMMAアカデミー)との対戦が決定した野地。鳴り物入りで立ち技と総合格闘技でデビューしたが、真価を発揮できたとはまだ言えない状態が続いているが、香港で行った試合でブレイクスルーするきっかけを掴んだという。

野地竜太(のじ・りゅうた)
1978年10月6日、東京都世田谷区出身
身長180cm、体重100kg
1996年10月、極真会館『第28回全日本大会』で黄帯ながら
岩崎達也に上段廻し蹴りで一本勝ちして衝撃デビュー
1998年11月『第30回全日本大会』で4位入賞
1999年11月『第7回全世界大会』で20歳にして7位入賞
2000年のアメリカズカップで準優勝後、空手から離れる
同年11月29日、全日本キックでプロデビュー、1RでKO勝ち
2002年1月11日、武蔵と対戦するが判定負け
2004年3月18日、パンクラスMEGATONに入団して総合格闘技に転向
2006年6月14日、パンクラスを退団してフリーに
現在は立ち技、総合を問わず各団体のリングを渡り歩いている
キックボクシング系戦績:5勝7敗1分
総合格闘技戦績:7勝5敗
TEAM GARO所属

■時間はかかったけれど段々と感覚は掴めてきた

ーー今回はタイトルマッチということになりました。

「何気に初めてなんですよね、タイトルマッチって。トロフィーは今までいっぱいもらったんですが、それも嬉しいけれどやっぱりベルトってプロ格闘技ならではじゃないですか。格闘技をやっている以上は単純に欲しいです。そういう憧れみたいなものがありますね」

ーー相手はアメリカ人ですが韓国のジムで練習していると聞きます。韓国の格闘家にはどんなイメージを持っていますか?

「アグレッシブっていうイメージが凄くあります。韓国人の選手とは4回くらいやっていますけれど、1回だけ負けましたが苦手意識はないですね。変にポイントを取られて逃げるタイプの方が僕は嫌なので、白黒ハッキリ付けられるアグレッシブな選手の方がいいです」

ーー相手の映像はまだ見ていないということでしたが、手に入らない雰囲気も漂っています。

「かなり漂っていますね(笑)。韓国は近いんだから何とかならないのかなって思いますけれど。まあ、でも大丈夫ですね。この間も香港で試合をしたんですけれど(6月4日、ラマザン・ラバザノフに判定負け)、その時も黒人の選手って聞いていて。前日記者会見で顔を合わせたら白人のロシア人だったという(笑)。僕と対戦する予定だった黒人のヤツは隣にいて、違う相手との対戦が決まっていました。日本語が出来るスタッフが一人もいなかったので、俺の相手はコイツじゃなかったの? と言うことも出来なくて」

ーーK-1ワールドGPの世界最終予選に出場したラバザノフとK-1ルールで対戦したんですよね?

「判定負けしましたが、自分なりにはけっこうノビノビと出来ました。セコンドはドローでもいいんじゃないかって言っていましたけれど、自分はドローでも負けでも一緒なので。ただ内容的にはけっこうノビノビと、飛んだり跳ねたり出来たので少しいい感覚が戻ったというか、掴んだっていうのがあります」

ーー確かに、野地選手の本来の持ち味である暴れっぷりが最近は影を潜めています。空手時代なんか凄かったですもんね。

「そうなんですよねぇ。空手時代は本当にメチャクチャやってきたので、そこが本来の持ち味だと自分自身でも思います。ルールの違いのせいにはしたくないですが、本当に難しいですね。空手時代の動きをそのまま出すのは。でも、時間はかかりましたけれど段々と感覚は掴めてきたかな。総合でもそれが出せればと思います」

ーー野地選手は総合とキックの両方に出ていますが、どっちが好きなんですか?

「どっちでもいいです。僕は“空手”なので。空手家なのでどんなルールでも闘います。本当はどっちもやらないと食っていけないという事情もあります(笑)。お話をいただければ交互になっても気にせずガンガンやっていますね。ルールよりも相手ですよ。総合だったら打撃が上手な相手が来れば打撃で押される場面もあるだろうし、打撃が不得意で寝技が強い相手なら打撃が当たるだろうし。特にあまり考えていないです。相手が違うので、どっちが苦手とは考えないようにやろうと思っていますね」

ーー借りを返したい相手はいますか?

「武蔵さんに一番借りを返したかったんですけれどね。もう引退してしまいましたから。他は特にいません」

ーーK-1に再出撃したい気持ちもあるんですか?

「もちろん、チャンスがあれば出たいですし、せっかく格闘技をやっているんですから強い人と闘いたいです。毎日ツライ想いをして練習しているのだから、強い人とやって自分を試したい。その強い人がいるのが立ち技だったらK-1だし、総合だったらDREAM、戦極、UFCじゃないですか。でもそれはお話が来たらやれるものなので、自分はやっぱり練習してお話をいただけるようないい試合をして勝つしかない。あまり上ばかり見て、というのはないですね。その場その場で毎回毎回相手が違うので、そこで集中してやるという感じです」

ーー佐伯代表の方からは「DEEPに定期参戦して欲しい」との言葉もありました。

「DEEPはけっこうヘビー級が活性化していますよね。川口(雄介=DEEPメガトン級王者)選手も強いし。だからお話をいただければやりたいです。93kgのトーナメントをやるって話も出ていたので、そのベルトも欲しいです」

ーーかつてパンクラスで対戦した柳澤龍志選手が、リベンジしたいとも言っていました。

「ぜひ、またやりたいですね。そう言っていただけるのは凄く嬉しいので。もう1回やったらまた違う闘いになると思うので楽しみです」


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野地竜太インタビュー内容
■時間はかかったけれど段々と感覚は掴めてきた
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■菊野克紀選手には刺激を受けた、自分の空手スタイルを完成させたい

      
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