準優勝に終わった『S-cup2008』以来の復帰戦となる6月1日のテイラー・トーナー戦で、まさかの初回KO負けを喫した緒形。失神KOでファンを心配させたが、現在は元気にフロント活動を行っている。数々の死闘を演じてきた代償としてのダメージが心配されるところだが……緒形は今、何を思うのだろうか?
緒形健一(おがた・けんいち)
1975年1月26日、山口県出身
身長172cm
柔道(二段)を経てシーザージムに入門
1994年11月にプロデビュー
1998年6月4日、王座決定戦でSB日本ウェルター級王座を獲得
2001年10月20日、リングスで総合格闘技にも挑戦
2004年2月24日、K-1 WORLD MAX日本トーナメントに初出場、
武田幸三と対戦して試合を有利に進めていたが負傷のため棄権
2006年11月3日、S-cup2006決勝戦で日本人としては初めて
アンディ・サワーを破り、吉鷹弘以来のS-cup日本人王者となる
2008年11月24日、S-cup2008でも決勝戦に進出するがサワーにKO負けして準優勝
シーザージム所属 |
■いま自分がやるべき仕事を頑張ろうと思います
ーー6月1日の復帰戦ではテイラー・トーナーに壮絶なKO負けを喫しましたが、その後は大丈夫でしたか?
「全然、大丈夫じゃないです(笑)。持病の首のヘルニアが悪化して1ヵ月くらい日常生活もままならないほど動けませんでした。その後は仕事もあったのでこの不況に負けないように営業活動ばかりしていました」
ーーあの試合を振り返ってみてどうですか?
「甘さがあったというか……早く倒さなければという気持ちが凄く強く、時間配分も考えずに早く倒そうと思って行ったところに、ありえない角度からハイキックをもらいました。
本当に"まさか"というか。心の隙、甘さを突かれましたね。あのタイミングでハイキックが来るなんて予想もしていなかったですから」
ーー相手が総合の選手なのでリズムやタイミングが違ったというのがあったんですか?
「それもあります。セオリーにはないパターンでしたね。それも技術といえば技術だし、実力といえば実力なので、結果はしょうがないです。予測、警戒、反応出来なかった自分が悪い」
ーーその試合前に「あと自分の中で何戦できるか分かりませんが、一戦一戦完全燃焼できる相手と、いわゆる消化試合はやりません。そこで納得できればリングを降りたいと思います」とリング上で宣言されましたよね。引退へのカウントダウン初戦でいきなりああいう結果になってしまったわけですが……。
「まあ、しょうがないですよね。自分の仕事はSBという競技を盛り上げることなので、それは選手の立場ではなくてもいいわけです。今はそっちに専念してやろうと思っています」
ーーということは、まさか引退ですか!?
「そこまでの決断はしていませんが……
緒形健一インタビュー内容
■いま自分がやるべき仕事を頑張ろうと思います(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■いま自分がやるべき仕事を頑張ろうと思います(後編)
■僕が後輩たちに教えたいこと、育てたい選手は……
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