12月12日（土）東京・新宿FACEで開催されるリアルディール『BATTLE EVENT REALDEAL14』でWPMO世界ライト級王者・村上リエ（DRAGON GYM)を相手に復帰戦を行った桜朋梨恵。東京での試合は2006年6月の新日本キック主催興行「ANGEL’S」以来、約4年ぶり。盛り上がっている女子キックのこと、空白の4年間のことを訊いてみた。

■一番最近の試合は韓国。地方でも試合を。

――2006年6月「ANGEL’S 6th」での試合から随分久しぶりの試合ですよね？

「そうですね。東京での試合は4年ぶりとなりました」

――東京での試合？

「そうなんです。その間は韓国と地方でやっていました。試合も一年半ぶりではあるんですけど、毎日試合をイメージして練習してきました」

――最近、桜朋選手の試合がないと思っていたら、東京以外のところで試合をやられていたんですね。一番最近の試合はどこのリングになるんですか？

「韓国です。ちょうど去年の夏ぐらいですね。興行名はわからないのですが、韓国人選手の中に私一人だけ女子選手で、マッチメイクしていただきました。そして今回リアルディールさんとご縁があって試合を組んでいただきました」

――今回の復帰戦の相手は16戦15勝1分と無敗の世界王者でした。久しぶりの相手にしては相当きつい相手でしたよね。

「そうですね。村上選手は強かったです。ただ私は全力を出し切れました。結果、負けてしまいましたけど、みんなが喜んでくれていて会場は盛り上がったので嬉しいです」

――キャリアのある相手が用意されて、気持ちが引いてしまうことはありませんでしたか？

「一切ないですね。村上選手が強いというのは重々承知していました。引いてしまうようだと自分はマッチメイクを受けないタイプなんです。みんなの前で闘うので、結果は最悪ダウンしてKOされても、何かは伝えられるという思いがありました。ダウンも想定内のうちで練習していて、とにかくローで追い込もうと考えていました」

■スポーツと一般社会のコラボレーションや懸け橋になる存在になりたい

――今はどういった練習環境なんですか？

「私は今はフリーなので、知り合いの選手をたどって色んなところで練習させてもらっいています。青春塾や勇心館、藤原ジム、TARGETの女子選手とやっていて、転々とジムを回っています」

――これからはどのように活動していきますか？

「どんどん女子格闘技を盛り上げていきたいですね」

――来年の目標はありますか？

「自分自身の夢をもっと大きく持ちます。現在メーカー（本社受付）に勤務しています。スポーツと一般社会のコラボレーション、懸け橋になる存在になりたいです。チャンスがあれば、メディアに出たいですね！　

　あともう一言いいですか!?　応援して下さいました皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。会場で名前を呼んで下さいました皆様一人一人が私の大切なセコンドです。実力も経験も上の素晴らしい選手と対戦する事が出来て光栄です。村上リエ選手、ドラゴンジムの皆様本当に有り難うございました。そして大会御関係者の皆様へ心から御礼申し上げます。有り難うございました」

（2009年12月12日、リアルディールの大会終了後に収録）