2008年11月16日に産声をあげた女子総合格闘技団体『JEWELS』(ジュエルス)。「地道に身の丈にあった興行を継続していく」という着実な方法で、これまで6大会を開催。“綺麗で可愛くて強い”というコンセプトを打ち出し、新たなるマニア層を獲得しつつもある。2010年はさらなる飛躍を誓う尾薗代表に話を伺ってみた。
尾薗勇一(おぞの・ゆういち)
元々はイベント製作会社を運営しており、
スマックガールの後継団体として2008年10月24日、JEWELSの設立を発表
同年11月16日に新宿FACEで旗揚げ戦を開催した
2009年7月11日にはDEEP Xで自らも選手としてグラップリングマッチに挑戦
株式会社マーヴェラスジャパン代表取締役 |
■MVPは石岡沙織選手、ジュエルスの顔になりました
ーージュエルスの2009年を振り返っていただいての感想からお願いします。
「あまり無理をしない方向で進んできたんですが、選手やいろんな方々の協力で安定した大会を開催することが出来たことに、まず大きな感謝の気持ちでいっぱいです」
ーー各大会の出来としては満足のいく大会を開催できましたか?
「そうですね。ただ、選手の人口がまだ少ないので、本当の意味でのお客さんが満足できるマッチメイクをまだ組めていないと思います。それが今後の課題ですね」
ーー後半は外国人選手も招聘できました。
「お金がかかってしまいますけれど(笑)。やはり大会の質は外国人選手がいるのといないのとではだいぶ違うので、いた方が盛り上がりますね」
ーー代表が選ぶ今年のベストバウトは?
「やはり藤井惠VS石岡沙織です。この試合はあの会場にいた全員が感動したと思いますし、僕も久しぶりに格闘技を見て涙が出そうになりました」
ーーその後のDEEP Xではご自分の試合もありましたしね。
「僕の試合はしょっぱかったんですけれども(笑)。練習は続けていますので、また機会があったら出たいと思います」
ーー今年のMVPを選ぶとしたら?
「石岡沙織選手でしょうね。3大会メインをはっていますし、藤井選手には負けてしまいましたが、シュートボクシングに挑戦するなど貢献度ではナンバーワンだったと思います」
ーー石岡選手はエースに足る人材だと評価していますか?
「最近の言動を見ていても、やはり自覚が出てきたと感じます。12月の試合を見ても入場の時から目の色が違っていたので、成長したなと思いました。皆さんも認めていると思いますが、ジュエルスの顔になりましたね」
ーー旗揚げ戦で石岡選手と対戦し、ジュエルスのエース候補として挙げられた長野美香選手の1年はどうでしたか?
「残念ながら旗揚げ戦で負けてしまい、ちょっと遠回りした感じはありますけれども、今年は全試合一本勝ちだったんです。着実に強くなっていると思いますし、来年はまた成長した姿を存分に発揮していただきたいと思います」
ーー2010年の方向性としてはどのようなことをお考えですか?
「来年はやはり今年のような地道な活動を続けていかないと、まだまだ後楽園ホールというのは難しいんですよね。ビジュアルも当然必要ですが、選手の自覚。やはり“強さ”を求めていく視点を大事にしていかなければいけないと思っています。今年のさらにパワーアップしたような大会を開催できればと思っております」
ーー来年も新宿FACEをベースに開催していきますか?
「強弱をつけて、新木場1stRINGも挟みながら最後は後楽園ホールをやります……
尾薗勇一インタビュー内容
■MVPは石岡沙織選手、ジュエルスの顔になりました(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■MVPは石岡沙織選手、ジュエルスの顔になりました(後編)
■2年間の集大成を後楽園にぶつけたい、満員にならなかったら…… |
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