4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る50カ国以上から参加申し込みがあり、2日間での大会開催も検討中だという。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? 第二回世界大会にも出場した軽量級日本代表のベテラン、高橋に聞く。(写真提供=大道塾総本部)
高橋 腕(たかはし・かいな)
1976年10月21日、新潟県出身
身長168cm、体重65kg
北斗旗体力別軽量級2003年準優勝、2005年優勝、2007年準優勝、2008年春優勝、2009年3位
北斗旗無差別2004年8位、2007年3位
大道塾/新潟支部所属 |
■自分は日本代表というよりも新潟代表。新潟を世界にアピールする
ーー世界大会の日本代表になったことについてのお気持ちから聞かせてください。
「前回(第二回大会)も日本代表選手として出させていただいたんですが、勝てませんでした。その時に初めて外国人選手と対戦したんですが、日本人とは違う力とタイミングを感じて、もう1回闘いたいと思っていたんです。
今回、予選からしっかり出て勝ち抜いて来たので大変は大変だったんですが、絶対に出たかったので世界大会にもう1度出られることを嬉しく思います。自分は日本代表というよりも新潟代表との意識が強いので、世界に新潟代表が通用することを体現できたらということを目標に練習してきました」
ーーそんなに新潟愛が強いんですね。
「山田(利一郎=かつて長田賢一と共に大道塾ツートップを形成した名選手)先生が新潟の支部長をやられているので、新潟からでも勝てるんだぞ、というのを見せていきたいんです。道場生の先輩・後輩からも応援してもらっているので、そういう意味が大きいです」
ーー第二回大会で外国人選手と当たって、驚きがあったんですか?
「多分ラウンド制だったら話は違うと思うんです。日本人はけっこうスタミナがあるじゃないですか。自分もどちらかと言うとそういうタイプだと思うんですね。しかし、空道ルールでは3分の中で力を全部出さなければならないので、ロシア人は(同じ体力指数でも)体格も違いましたし、日本人とはだいぶ違うという印象を受けました。
これではダメだと思いまして、そういうものをイメージして練習しつつ、昨年は海外にも行かせていただき準備はちゃんとしてきたつもりはあります」
ーーこの4年間で練習方法を変えたというのはあるんですか?
「スパーリング中心になりました。ダラダラやらず、空道ルールに合わせたような練習方法に変えたんです。特に道衣を着ているので掴みのテクニック。テレビでやっている総合格闘技などを見ると、掴みの攻防というと首相撲やテイクダウンなどのレスリング的なものを思い浮かべると思いますが、掴んでの打撃って少ないじゃないですか。
でも、道衣を着ると掴みの打撃がいっぱい生まれてきますし……
高橋腕インタビュー内容
■自分は日本代表というよりも新潟代表。新潟を世界にアピールする(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■自分は日本代表というよりも新潟代表。新潟を世界にアピールする(後編)
■自分のように細い人間でも無差別級で闘える、それが武道
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