
4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る50カ国以上から参加申し込みがあり、2日間での大会開催も検討中だという。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? 中量級日本代表でありキックボクシングの試合も行う田中に聞く。
田中俊輔(たなか・しゅんすけ)
北海道帯広市出身
北斗旗体力別中量級2008年春準優勝、2008年秋&2009年優勝
2009年3月15日、北海道の格闘技イベントBOUTでキックボクシングデビュー
大道塾/吉祥寺支部所属 |
■4年後に自分も出ることを目標にしてやってきました
ーー今回、世界大会の日本代表メンバーに選ばれたご感想から。
「選ばれたというか2回優勝しているので、(実力で勝ち取ったので)そこは別に嬉しいとかは特にありません。プレッシャーは多少ありますが」
ーー世界大会は目標として捉えていましたか?
「そうですね。一番の目標にして今までやってきました」
ーー田中選手が大道塾に入門したきっかけは何だったんですか?
「実家が北海道の帯広なんですけれど、その近くに道場があって友だちが通っていたんです。自分も格闘技をやりたいなと思っていたので、友だちの紹介で18歳の頃に入門しました」
ーー他に選択肢がなかったというのもあったんですか?
「北海道なのであまり他に格闘技の道場がなく、大道塾しかなかったんですよね(笑)」
ーー最初は帯広支部だったんですね。実際に学んでどんな感想を持ちましたか?
「凄く楽しかったです。これはもう、一生続けようと思いました」
ーー始めて試合に出た時はどうでしたか?
「初めて出た大会が入門して1ヵ月後くらいだったんですけれど、何とか黄色帯以下の部で優勝して、それで本当に勢いがついてさらに楽しくなりましたね」
ーーその時はいわゆる顔面無しのフルコンタクト空手ルールですね。NHG空(ネオヘッドギアくう=スーパーセーフに代わる頭部の防具)を付けてからはどうでしたか?
「顔面ありを初めてやった時も、面白いなと思いました」
ーー北斗旗の大会に出て一番印象に残っていることは何ですか?
「KOするのがなかなか難しいということですね。ラウンド制ではなく1Rしかないし、延長も1〜2回しかありませんし。その中でいまだになかなかKO出来ないことがもどかしいです。今まで一度もKOしたことがないので、やっぱりKOしたいですね。それが今の課題です」
ーー世界大会を意識し始めたのはいつ頃でした?
「ちょうど4年前の第二回世界大会の頃に入門したので、それを見て4年後に自分も出られるかなと思いました。出ることを目標にして頑張ろうと思ってやってきました」
ーーその世界大会で印象に残っていることは何ですか?
「やはり外国人選手が本当に強かったので、ロシア人が日本人をパンチでKOしているところを見ると、ちょっとビビっちゃいましたね」
ーー今回はそのロシア人とやってみたい?
「はい。やってみたいですし、勝ちたいです」
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