昨年12月7日、デビュー12戦目で辿り着いたキング・オブ・パンクラスタイトルマッチにて、判定3−0で敗れてベルト獲得はならなかった。空手とレスリングのバックボーンに加えて、ハイブリッドボディの持ち主である鳥生は早くから期待の新人として注目されてきたが、今ひとつ波に乗り切れていない感がある。北岡悟も認める実力は、なぜリング上で発揮されないのか? その理由とは……。
鳥生将大(とりゅう・まさひろ)
1983年10月30日、大阪府泉南郡出身
身長177cm、体重85kg
小学生で空手を習い始め、高校生からは
極真カラテ(茶帯)、柔道(初段)、レスリングを学ぶ
レスリングで2004年大阪府国体最終予選大会成年の部84kg級優勝
同年第59回国民体育大会出場
2005年大阪府民体育大会優勝
2005年西日本学生レスリング選手権大会 フリースタイル84kg級3位
などの成績を残した
P’sLAB大阪で総合格闘技を学んでアマチュア大会出場、
2006年に上京してパンクラスismへ入門する
同年12月10日、ディファ有明大会でプロデビュー
2007年のネオブラッドトーナメント準決勝で敗れプロ初黒星
同年11月にはケージフォースに初出場して圭太郎とドロー
2008年12月7日、和田拓也と第4代ウェルター級王座決定戦を争うが判定負け
パンクラス戦績:5勝3敗4分1無効試合
パンクラスism所属 |
■練習漬けの生活を送りたいと思いパンクラスへ
ーー鳥生選手が格闘技を始めたきっかけからお聞きしたいです。
「気の弱い少年だったので、親が空手道場に通わせたのがきっかけです。始めてみたら自分に合っている気がして、高校くらいまで空手は続けました。それが自分の個性になって、大学でも格闘技を続け、卒業して社会人になっても練習を毎日続けたいと思ったので、パンクラスismに入門しました」
ーー最初に学んだのが極真カラテですか?
「いえ、最初は伝統派の松濤館空手で極真は高校になってからです。高校ではレスリング部と並行してやって、大学ではレスリング部とP'sLAB大阪で並行して練習していました」
ーー極真はどちらの支部で?
「和歌山支部です。今の新極真会ですね」
ーー試合にも出ていたんですか?
「はい、交流試合には出ました。高校生の時は、水泳部とレスリング部と柔道部と空手をやっていたもので、年に1〜2回しか試合に出られなかったんです」
ーーええっ? 何ですか、それは。
「夏は水泳をやって、冬は水泳の活動がないのでレスリングの試合に出て柔道の練習もしてみたいな(笑)。ずっと疲れていて、常に眠かったですね」
ーーそりゃあ疲れるでしょう。
「水泳の部活が終わってから、そのまま自転車に乗って空手の道場に通っていました。泳ぐと眠くなるじゃないですか。自転車を漕ぎながら眠りそうになりましたね」
ーーなぜそんな無茶を?
「身体を動かすことが好きだったからです。楽しかったですよ。大学の時もレスリング部で朝練・昼練をやって、夜はP'sLAB大阪に通っていました。練習が好きだったので、練習漬けの生活を送りたいと思い、ismに入れば住み込みで練習も出来てって最高の環境だと思ったので入門しました」
ーー部活ってそんなに掛け持ちが出来るものなんですか?
「身体が大きかったので、いろんな部の顧問の先生に引っ張られたんです(笑)。先生同士が話し合っていたので、特に問題はなかったですね。でも楽しかったです」
ーースポーツ万能だったんですね。
「万能というほどではないです(笑)。レスリング、空手、柔道、水泳は全て個人競技じゃないですか。団体競技の球技とかはやっていなかったので、ヘタクソですよ。やるのは好きですけれど。
川村(亮)さんは僕と逆なんですよ。社交的ですし、野球とかアメフトとか団体競技をやられていたじゃないですか。性格が真逆なので、一緒に生活していると楽しいです。僕にないものをたくさん持っているので」
鳥生将大インタビュー内容
■練習漬けの生活を送りたいと思いパンクラスへ
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■ジャン=クロード・ヴァン・ダムの真似をして…
■イカレてるな、お前って言われます。でも、好きなんです
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