2010年1月23日(土)東京・ディファ有明にて開催される、日本におけるムエタイ普及を目的としたM-1MC&クロスポイント合同興行『REBELS』。そのリングで2010年初戦として元・全日本キックボクシング連盟バンタム級4位の一戸総太(ウィラサックレックフェアテックス)と対戦するウエンツ。ベビーフェイスの殺し屋は、バンタム級侵攻作戦を開始している。
ウエンツ☆修一(うえんつ・しゅういち)
1982年8月2日、山口県出身
身長170cm
2006年10月8日、全日本キックでプロデビュー
2008年10月3日、J-NETWORKスーパーフライ級王座を獲得
戦績:11勝(4KO)2敗
スクランブル渋谷所属 |
■ミルコに憧れて総合をやろうと思って入門
ーーなぜキックボクシングを始められたんですか?
「最初は総合格闘技をやりたくてスクランブル渋谷に入会したんです。その時、ちょうどミルコ・クロコップ選手が左ハイキックでバンバン倒していたので、寝技よりまず打撃だと思い、打撃クラスに出ていたんですよ。そこで内田(康弘)先生たちに教えてもらっていたら、キックの魅力に惹かれていってそのままキックボクサーになりました。その前は特に格闘技経験はありません」
ーースポーツもやっていなかったんですか?
「高校の時は陸上をやっていました。400メートルハードルだったんですが、ドMな種目でしたね(笑)。400メートルって一番キツイ種目だって言われていて、それにハードルが10台ついてくるんですから」
ーーでは、体力には自信があったんですね。
「でも、高校を卒業してから調理師をやっていて、5年間くらい何もやってなかったんです。だから体力に自信はなかったんですが、練習を始めたら昔のものが戻ってきてスタミナとかは問題なかったですね」
ーーウエンツ選手は一般クラスからの生え抜きですよね。ジムに入ってどう思いましたか?
「最初からプロになりたいと言ったら、マンガの読みすぎでみんなにボコボコにされるというイメージがあったんですよ(笑)。だからそのことは黙っておいて、ちょっと慣れてきたら言おうかなと思っていたんです。なので最初はこっそりと地道に来ていました。最初は内田先生と増田(博正)先生のクラスに出て、そこから徐々にアマチュア大会に出て行ったり」
ーー一般のクラスを体験した感想は?
「みんなフォームが綺麗なんです。それが凄く徹底されているなと思いました。技をひとつひとつ丁寧に教えてくれるんだなって。自分、キックボクシングを全く知らなかったので、全部が覚える度に楽しかったですね。凄く楽しいクラスでした」
ーープロコースに移ったのはどれくらい経ってからなんですか?
「内田先生に“プロ練に出たいです”って言ったら、次のアマチュアの試合で勝ったらいいよと言われて、ギリギリ勝ちまして(笑)。入門して3カ月後くらいだったと思います」
ーー一般のクラスとプロ練では違いますか?
「もう楽しさなんか何一つなかったです(笑)。いつ逃げ出そうか、いつ逃げ出そうかって考えていました。強くて大きい選手ばかりだったので。いつ休もうかなとか毎日そればかり考えていたんですが、それでも気付いたらジムに足が向かっていましたね」
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