4年に一度の空道(くうどう)世界大会、国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、今年11月15日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。今回は第二回の40カ国をさらに上回る50カ国以上から参加申し込みがあり、2日間での大会開催も検討中だという。今や母国日本をはるかに超える競技人口が存在するロシアを始めとして、強力な外国人選手を相手に日本代表メンバーは王座を獲得することが出来るか? 数々の優勝歴を誇る大道塾のレジェンドであり、強化コーチを務める山田支部長に聞く。
山田利一郎(やまだ・りいちろう)
1982年に大道塾入門、内弟子となる
1988年より新潟支部長に就任
北斗旗全日本無差別1986年準優勝、1987年優勝、1988年優勝、1994年優勝
北斗旗全日本体力別重量級1987年準優勝、1988年優勝、1991年準優勝
大道塾/新潟支部長 |
■ロシアは空道の元である格闘空手の強い部分がある
ーー6月から月1回(2日間)のペースで選手強化練習(合宿)を行っていますが、今回の日本選手団を見てどう評価していますか?
「何度か選手の練習を見ましたが、外国勢、特にロシア勢に対してそんなに差はないんじゃないかと思います。技術的にも見劣りすることはないですし。ただ、競技に対する取り組み方だと思うんですよね。自分が世界大会の日本代表になったという自信が、しっかりした稽古をしていればその裏付けとなって形に現れるので、生活態度もそうだし、競技者としての稽古の取り組み方さえ間違っていなければいい結果が出ると思っています」
ーー過去2回の世界大会と比べても、今回の日本代表メンバーは頼もしいということですか?
「そうだと私は思います。2回も場数を踏んでいるんですから、だいたいの外国勢の手の内、対策的な部分は各々の選手が分かっていると思うんですよ。ただ周りの意見に振られて外国人選手が強いとか、ロシアの組織力がどうのというよりも、各々があと2カ月ある間にもし不安であるならば、取り組み方でどのようにもなると思います。ただ、選手は若いところもあるので周りに振られてしまって自分の練習を見落としてしまうのは怖い部分です」
ーー世界大会で最も脅威となるのは、やはりロシア勢ですか?
「はい、そうです。向こうの過去の大会を見ても研究し尽くしていますので」
ーーどういうところが特に強いんでしょうか?
「技術的なことに走る日本人選手よりも、向こうはまだ荒削りなところがあるんです。日本人選手が技術的に攻めて行っても、国際柔道と同じようなものなんですね。いい技術をもってしても、それを次に展開できない。向こうはそれを返して最後にもっていくという地力があります。ただ綺麗に決めてしまうとかではなく、常に倒す、自分を何とかいい方へ持っていこうとする力がある。
空道の元である格闘空手の強い部分があるんですよね……
山田利一郎インタビュー内容
■ロシアは空道の元である格闘空手の強い部分がある(前編)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■ロシアは空道の元である格闘空手の強い部分がある(後編)
■日本代表には自分自身のことを信じてもらいたいです |
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