5月25日(日)東京・ディファ有明で開催されたJ-NETWORK主催『J−GIRLS決戦、菖蒲祭り World Queen Tournament 2008 決勝戦』。そのテレビ中継のコメンテーターとして、“元祖・キックの女王”熊谷直子が久しぶりに公の場に姿を現した。女子キックの黎明期にエースとして活躍した、彼女から見た現在の女子キックボクシングとは?
熊谷直子(くまがい・なおこ)
1986年に15歳で山梨のキックボクシングジム「不動館」に入門。17歳の時、タイでプロデビューを果たす。以来、鍛え抜かれた肉体から繰り出す左ミドルを武器に、国内外の強豪を次々に撃破。WKA世界女子ムエタイフライ級&バンタム級王者、UKF世界女子スーパーバンタム級王者となる。
2003年3月の試合を最後に一線を退き、現在は宝飾関係の商社代表として忙しい日々を送っている。
日本女子キック最強女王の称号は、現在に至るまで熊谷直子のものだ。
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■技術があって技も綺麗だけど、パワーが足りない
――『J−GIRLS』をご覧になった感想を
「面白かったです。凄くレベルが高いですね。自分が試合をしていた頃と比べると、全体的に上手になっています。下の方の子たちも最初から技術レベルが高いのを実感しました。ただ、女子だからかもしれないけどパワーがないですね。もっとパワーを強化してダウンを奪えるパンチ、キックを見につければもっと盛り上がると思います」
――技術は持っているけど、倒せるだけのパワーがないということですね
「女性の格闘技の綺麗さ、強さは見えたんですが、誰か一人、性格が悪くなって悪役みたいな選手がいれば面白いと思います。WINDY智美が出るということなので、彼女になるのかな」
――試合を見るのも久しぶりなんじゃないですか?
「去年の5月に知り合いの選手の応援に行ったんですが、まともに見るのは5〜6年ぶりくらいですね」
――印象に残った選手、または試合は何ですか?
「私、田嶋はる選手のファンなんです(笑)。凄く綺麗な蹴り、パンチが出来て頭もいい選手ですね。ゲームみたいに試合を進めていて、ひとつひとつの技に対応が出来ているし、自分のやりたいことがハッキリしているじゃないですか」
――田嶋選手に今後の可能性を一番感じましたか?
「これから、だと思います。もっと頑張って欲しい選手ですね。私になかったものを持っている選手なので、羨ましい気持ちもあります」
熊谷直子
インタビュー 内容
■技術があって技も綺麗だけど、パワーが足りない
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■女の子は基本に忠実、そこに個性を加えた動きを!
■女子にしか出来ないアピールをして盛り上げて欲しい! |
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