「ヘビー級の豚どもめ、俺が調教してやる!」と、にしおかすみこのようなセリフを吐いてヘビー級攻略を開始したマグナム。80Kg台の体重で出場したヘビー級トーナメント『R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT ’05』ではヘビー級相手に大立ち回りを演じ、準優勝を果たして多くの感動を呼んだ。あれから3年…再びヘビー級王座に王手を掛けているマグナムのこれまでの道のりを聞いた。
マグナム酒井
まぐなむ・さかい 1977年5月23日(31歳)、新潟県出身 身長181cm、体重85Kg 趣味は恋愛 戦績:23勝(12KO)10敗2分 第6代MA日本キックボクシング連盟ミドル級王者 士道館空手全日本選手権無差別級二連覇 R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT’06優勝 士魂村上塾所属 |
■パチプロやってた時にK-1を見て“俺なら勝てる”と思った
――マグナム選手が格闘技を始めた理由は何でしょう?
「女にモテたかったから」
――強い男は女にモテる、と?
「そうです。それと、ちょっとフラフラしていた時期にK-1のビデオを見て“勝てんじゃねえかな?”と思って(笑)」
――MAXではなくてヘビー級の方ですよね? ピーター・アーツにも俺は勝てる、と
「1年くらい練習すれば勝てんな、と思って。それで20歳になる前くらいに東京へ出てきました。東京へ出て来たのはいいけど、仕事もしたことがなかったし、社会不適合者じゃないですか(笑)。食うのに精一杯で、トラックの運転手をしてたんですよ。それで住んでたアパートの近くを通りかかった時に士道館の道場を見つけたんです。最初はここでいいか、と思ってとりあえず入ったんですよ。K-1のKは空手とかキックボクシングとかって言ってたじゃないですか。だからどっちでもいいんだろうなって思っていて、空手から始めたと。そのままズルズルと…現在に到ります」
――東京へ出てくる前は、新潟で何をやっていたんですか?
「パチンコやってました。それで一日の遊ぶ金を稼いで遊んでましたね」
――何かスポーツは?
「部活でスキーをやってました」
――スキー!? これはまた、イメージと合わない
「スキーは物心付く前からやってたんですよ。3歳くらいからだったかな? 新潟だとサッカーや野球より、スキーの方が人気あるんです。テレビでも大会の中継とかやってましたからね」
――スキーをやってた方がモテるんじゃないですか?
「いや、途中で飽きちゃって。スノボーもやってみたんですけど、スノボーってガラじゃないなって(笑)。それでフラフラしていた時に『週刊少年ジャンプ』を読んだんですよ。K-1の特集をやっていて“へぇー、こんなのあるんだ”って初めて格闘技の事を知ったんです。その後、レンタルビデオ屋に行った時にたまたまK-1のビデオがあって、それで見てみたら“俺なら勝てる”と思っちゃって。他にやることもなかったし、2000年にハルマゲドンが来て地球が滅亡すると信じていたので、就職とか一切する気がなかったんですよ」
――本当ですか!?
「マジですよ。地球滅亡まであと4年くらいだから、何をしようかなと思っていた頃だったんです。それでK-1を知って、だったら格闘技をやってみようかなと思って。自分の予定では1年くらいでピーター・アーツとか全員ぶっ倒して、テレビにも出まくってる予定だったんですけど、考えが甘かったですね(笑)。現実は厳しかった」
マグナム酒井
インタビュー 内容
■パチプロやってた時にK-1を見て“俺なら勝てる”と思った
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■入門初日でボッコボコにシメられ、3時間かけて家に帰った
■もう無理だなと思っていた時に“ヘビー級でやれ!”と言われた
■俺は再戦で負けたことがない、勝って敵討ちしたい相手がいる |
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