今年4月、ようやく手に入れた初のベルトを失ったファビアーノ。現在は気持ちを切り替え、旗揚げから主力選手として活躍しているR.I.S.E.で初代ヘビー級王座を狙う。日本人の血をひく日系三世のブラジル人が、なぜ格闘技を始めて日本に来たのか。マグナム酒井戦を控えたファビアーノに、これまでの道のりを中心に聞いてみた。
ファビアーノ・サイクロン
1978年11月21日(29歳) ブラジル・ハパラ州サンタイザベル市出身 身長187cm、体重100kg 戦績:15勝(5KO)7敗 元J-NETWORKヘビー級王者 R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT’05第3位 TARGET所属 |
■最初は柔術を学び、極真空手に転向した
――ファビアーノ選手が格闘技を始めたきっかけから教えてください
「最初はやっぱり強くなりたかったから。今は家族が出来て、子供に“強いお父さん”であるところを見て欲しいからです」
――ブラジルは治安が悪いじゃないですか。自分の身を守るためという理由もあったんですか?
「いや、それはないです。自分の住んでいた所はそうでもなかったんですよ。家族の中で格闘技をやっているのは自分と弟だけなんですが、ライバル的な気持ちを持っているのも格闘技を続けている理由かもしれません」
――最初はブラジルで空手を学んだんですよね?
「はい、極真空手を学びました」
――極真だったんですか!? では、磯部清次師範(極真会館ブラジル支部長=フランシスコ・フィリォ、グラウベ・フェイトーザ、エヴェルトン・テイシェイラらを育てた)から教わったんですか?
「あ、それとはまた別の道場でした。8歳くらいの時に始めて、日本へ来た時にも極真空手の道場に入ったんです。グラウベとは知り合いなんですが、日本へ来てから知り合いました」
――空手の試合に出たことはありますか?
「あります。けっこう試合には出ていたんですが、そんなに有名な選手にはなれませんでした。一応、極真の世界大会出場を目指していたんですが、キックボクシングを始めてからは“これでプロになりたい”と思うようになりました」
――ブラジルでは空手がメジャーなんですか?
「そうです。空手か柔術です」
――ブラジリアン柔術はやらなかったんですか?
「すごくちっちゃい頃にやってました。でも、本当に幼い頃だったので全然、技とかは覚えていません。子供だと柔術をやってもあんまり面白くないんですよ。それで辞めて空手を始めたんです」
――有名な道場ですか? グレイシーとか
「いえ、小さな無名の道場でした。でも、もっとちゃんとやっていればいま簡単に総合へ出られましたね(笑)」
――他にスポーツは?
「いろいろやってました。学校のバスケ部に入った時も強くなりたくて、ずっと頑張りました。何をやるにしても、強くなりたいという気持ちが強いんです」
――ブラジルのスポーツといえばサッカーじゃないですか
「自分はサッカーをやってなかったんです(笑)。ブラジルではかなり珍しい子供ですよ。サッカーよりバスケの方が面白かったですね」
ファビアーノ・サイクロン
インタビュー 内容
■最初は柔術を学び、極真空手に転向した
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■日本では電車とかバスが時間通りに来るのでビックリ
■弟もブラジリアン・トップチームでプロを目指している
■アレックス・ロバーツに勝てれば俺は強いと思える |
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