「戦極〜第二陣〜」では見事な一本勝ちを奪った光岡。ライト級GPでは優勝候補の一角にも挙げられているホドリゴ・ダムを迎え撃つ。この強豪を前に光岡は「強い選手と闘って凌ぎ合いのような、自分で納得できる試合をした方がいい」と言い切った。ここ最近はヨアキム・ハンセン戦に代表されるように、それまでとは見違えるような激闘を繰り広げている光岡。何が光岡を激闘派へと変えたのか?
光岡映二(みつおか・えいじ)
1976年1月1日(32歳)、愛知県・半田市出身
身長171cm
レスリングをベースに第2回PRE-PRIDEトーナメント優勝
2001年6月23日、アメリカKOTCでプロでビューを果たす
その後、KOTC、THE BEST、PRIDE武士道などで活躍
2005年からはケージフォースを主戦場とし、昨年は修斗で現DREAMライト級王者のヨアキム・ハンセンからの判定勝利を奪っている。戦極には第二陣に出場し“韓国の火の玉ボーイ”イ・グァンヒに一本勝ちを収めた。
戦績:13勝(3KO・7TO)5敗2分
和術慧舟會RJW所属
公式ブログ=http://www.eiji-mitsuoka.com/
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■「ボクシング練習で打撃についての意識が変わりました」
――公開練習(https://gbring.com/sokuho/news/2008_08/0811_sengoku.htm)ではオリンピックにハマッていると話していた光岡選手ですが、毎大会楽しみにしているんですか?
「はい。4年に1度のイベントだし、いつも楽しんで見ているんですよ。僕はレスリング出身なんですけど、グレコローマン96kg級の加藤賢三は高校と大学の後輩なんですね。しかも僕と同じ愛知県の半田市出身なんで、そいつには期待してます」
――光岡選手は競技に関係なく試合を見るんですか?
「そうですね。ミーハーなんでメダルに手が届きそうな強い競技が好きって感じです(笑)。この前、バトミントンの試合を見てたんですけど、試合に勝って選手がすごく喜ぶじゃないですか。ああいう姿を見ると、同じ競技者として自分も試合に勝ったら喜ぶことが出来る立場にいるんだなという気持ちになりましたね」
――試合が近づいて練習がハードになると、気持ちをプラスにするのが難しいじゃないですか。この時期にオリンピックをやっているのは光岡選手にとってはいい刺激になっています?
「僕は物事をネガティブに考えちゃう方なんで、特に(気持ちをプラスにするのが)難しいんですよ。だから本当にいい刺激をもらっています」
――ちなみに光岡選手は4年前は何をしてました?
「ちょうど6月の試合でプロデビューして7年だったんですよ。だから4年前だとデビューして3年目ですよね。何をやってたのかな…楽しくオリンピックを見ていたような気もしてますけど、あんまり覚えてないですね(笑)」
――試合までは2週間切っていますけど、そろそろ練習量は落としていく予定ですか?
「先週末(9・10日)が社長合宿で、そこで山場を迎えてたので、あとは(練習量を)落としていこうと思ってます」
――試合前の社長合宿は恒例行事なんですか?
「いつもは3週間前にやるんですけど、2週間前に合宿に参加したのは初めてです。理由ですか? 分からないです。社長の気分だと思います(笑)」
――社長合宿が始まってからはもう大分経ちますよね
「そうですね。RJWが門前仲町に移ってから、ずっとやっているんで、数え切れないくらないやってます」
――合宿の内容もハードなものになっているんですか? 雑誌の取材で内容を見た時にはかなりキツそうなメニューでしたけど
「あれは確実に取材が来るからってことで、2割増しくらいでキツくなってました(笑)」
――なるほど(笑)。あの練習を見て思ったんですけど、かなりランニングの時間が長いですよね
「1日3回練習するんですけど、そのうちの1回、早朝からの練習が走り込みなんですよ。3回ともジムワークだとマンネリ化もあるんで、そういうメニューになっているみたいです」
――総合格闘家であれだけ走り込む選手って少ないじゃないですか。走り込みの成果はスパーリングで表れたりしています?
「どうですかね。走り込み自体は学生の頃にやっていたので、そこまで影響はないと思うんですけど、社長合宿は体力面だけじゃなくて、精神的にもやり遂げたという気持ちになる。だから合宿を終えると精神的に強くなれるんですよね」
――これだけ暑い中、練習していると夏バテみたいにはなりませんか?
「確かに体はかなり疲れます(苦笑)。いつも寝る前に飲んでいるサプリメントがあるんですけど、面倒くさくなってそれを飲まないと、次の日、かなり動きが落ちますからね。最近はサプリメントの重要性も感じてます」
――技術的な部分で次の試合に向けて力を入れていることはありますか?
「全体的にやってますね。前の試合から比べても全体的にレベルアップしていると思いますし、何か一つを集中的にやっているというわけではないですね」
――試合を見ているとすごくパンチの技術が伸びたなと思うんですけど、その辺りは意識してます?
「前よりも考え方がちょっと変わったんですよ。今までは……」
光岡映二
インタビュー 内容
■「ボクシング練習で打撃についての意識が変わりました」(前半)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■「ボクシング練習で打撃についての意識が変わりました」(後半)
■強豪ホドリゴ・ダムとの一戦が決まった時、その心境は?
■「経験に勝るものはない」光岡を変えるキッカケになった試合とは? |
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