1月4日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード『戦極の乱2009』でジョルジ・サンチアゴ(ブラジル)と初代戦極ミドル級王座を懸けた闘いに挑む三崎和雄(GRABAKA)。試合を前にして三崎の今の心境とは!? 昨年大晦日に対戦した秋山成勲についても語った。
三崎和雄(みさき・かずお)
1976年4月25日(32歳)、千葉県香取市(旧小見川町)出身
身長178cm、体重78Kg
中学・高校と柔道部に所属。
2001年GRABAKAに入門し、同年パンクラスでデビュー。ネオブラッド・トーナメントを制覇した。
2004年5月PRIDE武士道に初参戦。
2006年PRIDE GP ウェルター級トーナメントに出場し、2回戦で同階級王者のダン・ヘンダーソンと自身2度目の対戦で撃破。
決勝でもPRIDE無敗だったデニス・カーンを大激戦の末下し、見事ウェルター級トーナメントを制した。
2007年の大晦日には「やれんのか!」にも出場し、HERO’Sライトヘビー級王者・秋山成勲と対戦。見事KO勝利を飾ったかに見えたが、後にノーコンテストの裁定へと覆った。
2008年3月の「戦極」旗揚げイベントで、第5代修斗世界ライトヘビー級王者のシアー・バハドゥルザダと対戦し、フロントチョークで一本勝ち。
6月の戦極第三陣では、総合12戦11勝という戦績を誇るローガン・クラークと対戦し判定勝利。
9月Strikeforceに初参戦し、第2代WEC世界ミドル級王者ジョー・リッグスと対戦。パウンドで、見事TKO勝利を飾った。現在までの戦績は21勝8敗2分け。
GRABAKA所属
|
■サイパンに定期的にいく理由
――海外に行っていたという話を耳にしました。どちらに行かれてたんですか?
「まぁ、ちょこちょこと行ってましたよ。9月の『ストライクフォース』での試合が終わってからハワイ、郷野(聡寛)さんの試合でイギリスへ。ちょっとしてからサイパン、グアムに行ってきましたね」
――それは何かの目的があったんですか? 試合に備えてだったりとか。
「ハワイはサーフィンです。グアムは別だけど、サイパンは定期的に行っていてお線香をあげにいってるんです」
――?? お線香というのは向こうに親戚のお墓があるんですか?
「戦時中に亡くなった自分たちの先祖たちが祀られてますから。身内というわけではないけれど、たどっていけばそこに行き着くだろうし、同じ日本人として線香をあげてます」
――いつぐらいから始めたんですか?
「4年前ぐらいだと思います。きっかけというのはなかったんですけど、たまたま『何で生きてるんだろうな』と考えたときに、自分はお母さんから生まれ、その上にお祖父ちゃんとお祖母ちゃんがいて……と、どんどん先祖のことを考えたときに、戦争よりももっと前の過去があるんだけど、戦争で亡くなった人がいたからこそ今の自分が生きているんだなと思うんです。
戦争中には、片道の燃料だけで飛び立っていた人がいるわけじゃないですか。そういう人は何を思って戦場に行ったのかなと。家族のことや国のことを思ってかもしれないけど、『何でオレは死ななきゃいけねぇんだよ』と思った方もいるかもしれません。そういう人たちが亡くなったという事実を消すことはできないと思います。
こうやって自分が幸せな人生を送っていると考えたときに、『オレは何をやってるんだろうな』とふと思って、手を合わせたくなり一週間後にサイパン行きのチケットを買って、お線香をあげたのがきっかけですね。それから数カ月おきに定期的に行ってますし、試合の一カ月前は必ず行くようになりました」
――サイパンには慰霊塔があったりするんでしょうか?
「そういう場所もあります。最後に太平洋戦争を終えた場所としてたくさんの日本人が亡くなったところですからね。サイパン以外にも色々とそういう場所があるんですけど、たまたまふと思い立って行った場所に色々と縁があったんです。
三崎和雄インタビュー内容
■サイパンに定期的にいく理由
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■サンチアゴが抗議? それは会社に言ってくれ(笑)
■マイクアピールでは、興奮して何を言ったのか覚えていない。
■秋山は悪いやつじゃないと思う。 |
|
|