7月3日(土)東京・新宿FACEで開催されるZST事務局『BATTLE HAZARD 04』で引退ラストマッチを行う渋谷。15年の現役生活にピリオドを打つ最後の戦いは掌底・レガース着用、ダウン・ロープエスケープが認められるRXルール、しかもパンクラス時代の後輩にあたる佐藤光留との試合となった。最後の戦いを前にした渋谷の心境を聞いた。(2010年6月24日UP)
PROFILE
渋谷修身(しぶや・おさみ)
1976年1月7日、神奈川県出身
身長185cm、体重80kg
1993年、パンクラスの第1回入門テストに合格し、パンクラスに入団
1995年3月、スコット・ビーザック戦でプロデビュー、翌年のネオブラッドトーナメントでは3位。
1997年3月、当時チャンピオンだったバス・ルッテンと引き分け。船木誠勝、セーム・シュルトらとも対戦する。
2005年6月、パンクラスを退団し、フリーに転向。MARS、CAGE FORCE、HEATなどで試合を続ける。
2008年8月、ZSTに初参戦。RXルールで長井憲治にアームロックで一本勝ち。
2008年11月、内村洋次郎に肩固めで一本勝ち。
2008年1月、第2代ZSTウェルター級王座決定戦で奥出雅之に一本勝ちし、同王者となる。
2010年5月、現役引退を発表。同年7月5日に引退ラストマッチを行う。
通算戦績:38勝32敗15分け
所属フリー
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■新しく出てきた選手たちに自分が勝てなくなっているなと感じた
ーー引退試合が正式に決まり、周りからはどんな反応がありましたか?
「ZSTから自分を見ている人たちからは『びっくりした』『まだ現役を続けられるんじゃないか』という声が多いです。逆にデビューから僕をずっと見てくれている人たちは、ようやく踏ん切りをつけたのかという目で見ている人が多いようです」
ーー今まで具体的に引退を考えたことはあるんですか?
「今までに何度かは考えたことはあります。ただ今回は少し違いました」
ーー伊藤有起戦が終わってすぐに引退を決意されたのですか? それとも考える時間があった末に決意されたのでしょうか?
「去年、吉田智彦選手と鈴木信達選手と試合をして、少しずつ(引退を)考えるようになりました。特に鈴木選手にKOされた時に、自分の中でもう勝てないなという気持ちが出てきて。言葉は悪いですが、新しく出てきた選手たちに自分が勝てなくなっているなと感じました」
ーーでは伊藤選手との試合は自分自身に火をつけて戦った試合だったんでしょうか?
「そうですね」
ーー次の試合が渋谷選手にとってはラストマッチになるわけですが、試合までの時間の過ごし方は今までと違いますか?
「それが不思議と普段と変わらないですね。いつものように練習して調整して日々を過ごしています。もしかしたら周りがそうなるように気を使ってくれているのかもしれないですけどね」
ーー試合が近づいてくれば心境は変わりそうですか?
「最近の試合は毎試合どこかで『これが最後になる』という気持ちを持っていたので、次が最後だからという気持ちは、試合そのものに対してはありません。ただ相手が佐藤選手なので、当日リングで向かい合った時に自分がどうなるのかはまだ分からないですね」
渋谷修身インタビュー内容
■新しく出てきた選手たちに自分が勝てなくなっているなと感じた
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■佐藤選手は、周りから変わっていると思われているが……
■渋谷にとってパンクラス、そしてZSTとは?
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