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 9月11日(土)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会/伊原ジム『TITANS NEOS[』にて、日本フェザー級6位・田中義人(伊原道場)と対戦する立嶋。昨年9月20日、約6年3カ月ぶりに怪我による長期戦線離脱から復帰し、ちょうど1年。後楽園ホールを沸かせる試合をして2連勝、かつてのファンを喜ばせている。71戦目を迎える今回、90年代のカリスマの胸に去来するものは何か?(2010年9月6日up)

PROFILE
立嶋篤史
(たてしま・あつし)
1971年12月28日、東京都豊島区出身
身長173cm
中学2年生でキックボクシングを始め、単身タイへ渡りムエタイ修行
1987年8月、タイのランシットスタジアムでデビュー(非公式)
1988年7月、16歳の時に全日本キックボクシング連盟でプロデビュー
1991年4月21日、椿宗徳を2RでTKOに破り全日本フェザー級王座に就く
同年3月28日、清水隆広との頂上決戦を制して全日本トップに君臨
1992年7月18日、前田憲作との初防衛戦に敗れて王座から転落
1993年11月27日、東京ベイNKホールで行われた再戦で前田を3RでKOに破り王座返り咲き
1994年7月30日、佐藤孝也に2RでTKOに敗れてまたも初防衛失敗
1995年7月30日、佐藤孝也に判定勝ちして王座奪回
1996年3月24日、鈴木秀明にダウンを奪われて判定負け、初防衛失敗
2001年、全日本キックを脱退してNJKFに参戦
2003年6月8日、IKUSAで前田憲作の弟子・萬田隼人に判定負け
同年12月、試合を控えていたが交通事故に遭い重傷を負う
2009年9月20日、TITANSにて6年ぶりの再起戦を行い田中義人に判定勝ち
2010年4月18日、深津飛成に3R26秒、TKO勝ちで復帰後2連勝を飾った
戦績:38勝(26KO)28敗4分
ASSHI-PROJECT所属

■1日30Km、ジムでの練習前にほぼ毎日走っていました

ーーブログで見たんですが、この夏、船橋から成田、船橋から水道橋などの長距離を走りまくっていますね。

「いつも走っているけれど、今回は特に走りましたね」

ーーそれには何か理由があったんですか?

「今の自分に自信が欲しいから。他人がやっていないことをやって、自信が欲しかったんですよ。僕がいるのはキックボクシングという特別な世界だけれど、その中でも他人より特別なことをしたかったんです。ジムでの練習前に1日30Kmも走るバカは他にいないでしょう」

ーー1日30Km!? それを何回も?

「ちょっとやってみようかな、と思って。2週間くらい前までほぼ毎日走っていましたよ。最高35Kmくらい走ってから練習しました。20〜25Km走り、ジムで練習してからまた8Km走ってもう1回練習して、最後にまた走ったりとか。今は練習前に8〜9Km、練習中に8Kmくらいですけれどね」

ーー今年の夏は異常気象ですが、そんなに走ってバテないですか?

「おかげさまでスタミナがついたと思いますよ」

ーー少し前のブログには「今日も動けなかった」と書いていましたね?

「それはクソ走っていたからですね。日中の炎天下の中、2時くらいから走り始めて、1日4時間走ってジムワーク3時間、計7時間練習していました。長い距離を走っていた時は本当に疲れて動けませんでしたが、走る距離を普通にしたら動きが戻ってきましたよ」

ーー4月18日の深津飛成戦で節目となる70戦目を終えましたが、それについてはどう思っていますか?

「70戦も通過点のつもりだったので、ようやく出来たなって感じです。例えばフルマラソンで42.195Kmを走るんだったら、とりあえず20Km地点を目標にしていてそこを通過できたなってところですね。ゴールはまだまだ先なんです。それは自分自身でも決めていないのでどこがゴールかは分かりませんが、とりあえず行けるところまで行こうと思っています」

ーー今回の71戦目を迎える心境は?

「いつもと一緒です。いつもと一緒で特別な想いを入れて、特別な練習をしているつもりです。そうでなければここまで走らないでしょう」

ーー対戦相手である田中義人(日本フェザー級6位/伊原道場)選手のことは……。

「まったく知らないです。でも、彼以上の練習をすればいいだけだし、トレーナーのアルンサックもいるので心配はありません」

ーー田中選手は27歳で38歳の立嶋選手よりひとまわり以上も若い選手です。そういう若い選手が襲い掛かって来るのは嫌なものではないですか?

「いや、全然。年齢は関係ないです。年齢で試合をするわけではないですから。僕は中学生でキックボクシングを始め、15歳でプロの世界に入って、それから23年……自分が上とか下とかは関係ないですね。甘く見ていたらやられる世界ですから」

ーー復帰してからの2試合ともいい試合で勝って、雑誌にも取り上げられて注目度が上がってきているじゃないですか。対戦相手にとって、知名度も含めてどんどんおいしい存在になってきていますよね。

「僕がですか? いいんじゃないですか、おいしいかどうかは分かりませんけれど。試合が終わってから、おいしかったかどうかは向こうが決めればいいことです。いま、練習は自分との勝負。計量が終わるまで毎日が自分との勝負です。試合の日にはその相手との勝負。だから別に相手がどうこうではなく、自分が納得いかない練習は嫌なんですよ。例えば信号が点滅していて、走って行けたのに止まってしまったその自分が嫌なんです」


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立嶋篤史インタビュー内容
■1日30Km、ジムでの練習前にほぼ毎日走っていました
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■自分の中で1日1日、悔いを残さないように気をつける

      
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