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 9月26日(日)東京・後楽園ホールで開催されるWBCムエタイ実行委員会『The Path to the World Champion WBCムエタイ世界王者への道』にて、大槻直輝(OGUNI/NJKF)が保持するWBCムエタイルール日本統一フライ級王座に挑戦する加藤。現在、MA日本同級王座を保持するが、目標は「最低ベルト5本」だという。さらにこの加藤、話を聞くと意外すぎる経歴が続々と出てきた……。(2010年9月17日up)

PROFILE
加藤竜二
(かとう・りゅうじ)
1989年4月5日、埼玉県出身
身長165cm(自称)通常体重53kg
2007年9月16日、MA日本キックボクシング連盟でプロデビュー
2010年1月31日、MA日本フライ級王座を獲得
戦績:13勝(5KO)1敗
MA日本キックボクシング連盟/橋本道場所属

■インターハイの準決勝で井岡一翔選手と対戦しました

ーー加藤選手が格闘技を始めたきっかけからお願いします。

「小学校3年生の時に、親から“ジャニーズに入るか格闘技をやるかどっちかに決めろ”と言われて、空手を選びました」

ーージャニーズ? 凄い振り幅の選択肢ですね。そんなに近所で評判の美少年だったんですか?

「そうでもなかったんですが、なぜかそう言われました(笑)」

ーーそれで空手を選んだのはなぜ?

「親戚の子が先に始めていたからだと思います。最初は強制的にやらされていたんですが、小6くらいから優勝し始めて、中学くらいからだんだんと面白くなってきて。高校もボクシング部がある高校へ行きました」

ーーボクシングも学んでいたんですね。

「大阪のインターハイで井岡一翔選手と対戦しました」

ーーえっ! それは凄いですね。

「準決勝で対戦したんですが、負けてしまいました。自分の高校はそんなに有名というわけではなく、インターハイに出る選手はけっこういたんですが、全国で賞状を取ったのは自分だけですね」

ーー井岡選手と対戦した印象は?

「やっぱり上手かったですね。パンチが速いし、コンビネーションはあるしって感じで。自分はキックボクシングにつなげるために部活でボクシングをやったんですよ。プラス、公立だったんですが、ボクシングのおかげで卒業できたようなもんでした(笑)」

ーー卒業後はキックボクシングをやろうと決めていたんですね。

「卒業した瞬間から住む場所が親に決められていて、ジムの目の前にあるアパートだったんです(笑)。キックをやろうと思ったのは、中学生の時に初めて親父と試合を見に行って、空手と違って華やかだなと思って憧れたのがきっかけです。たしか(森田)晃允(元MA日本フライ&バンタム級、初代RISEバンタム級王者)さんのタイトルマッチでしたね」

ーー森田選手に憧れたんですか? K-1に出たい、とかではなく。

「K-1は見ていましたけれど、別にそこまでは。やっぱり自分は軽いし、絶対に出られないと思っていましたからね。それよりも、選手がスポットライトを浴びて入場してくるシーンや、晃允さんのカッコよさに惹かれましたね」

ーー加藤選手は見た感じだとやんちゃそうですが、高校時代はどうだったんですか?

「普通ですよ。強いて言うなら、私立だったらボクシングをやっていれば卒業できるけれど、公立なのにボクシングで卒業できたってところから想像してください(笑)。部活は真面目にやっていました」

ーー空手はどれくらいまでやられていたんですか?

「今でも橋本師範から指導してと言われれば橋本道場で教えますし、実家に帰った時は元いた道場で教えることもあります」

ーー試合を見ていると、胴廻し回転蹴りや後ろ廻し蹴りなど空手技を多用しますよね。

「あれは小宮山工介の影響です」

ーーそうなんですか!?

「昔からめっちゃ仲がいいんです。あんちゃんみたいな感じなんですよ。小6くらいからの憧れで、今は全然会ってないんですが、昔はよく練習に行っていました。ずっと憧れていたから、空手時代は闘い方も同じイメージでやっていて、その名残ですね。工介君は華やかさがあったので、そこに憧れたんです。空手時代にやり続けていたので、それが自然に出てしまう感じですね。

 あとぶっちゃけ、パンチで倒しても客席が“お〜っ!”ってなるけれど、パンチはそんなに得意だと自分では思っていないんですよ。自分の顔を殴られたくないし、打ち合いの距離にいたくないから(笑)。だから、そういう華やかな技を出して“お〜っ!”と言われたいんです」

ーー空手をキックにミックスしたスタイルを追及しているのかと思いました。

「それもありますよ。ベースはキックボクシング、ムエタイなのでそれをしっかり学んで、その中で空手の蹴り技を出したいと思っています。

 後ろ廻し蹴りは自分でも得意技なんですよ。小学生の時、道場が休みの日は家で親父が練習を見てくれるんですけれど、最初にとりあえず走って来いと言われて、その証拠にちょうどコンビニがあるので、そこでガムを買ってレシートを持って来いと。その後に、ひどい時などは1日中、後ろ廻しをやってろと言われましたね。1日1,000回くらいやらされて、もう目が回っちゃうくらい。それがあったから出来る、当たる感覚が分かるんです」

ーーお父さんが後ろ廻し蹴りにこだわった理由は何だったんでしょう?

「華やかさじゃないですかね。そこは自分もこだわっている部分なので。後ろ廻し蹴りでバンバンKOしていきたいんですけれど、あんまりやると疲れちゃうし、ミスった時は危ないから3試合に1回くらい出します(笑)」

ーーそう言えば加藤選手は、序盤からかなり飛ばしていって、終盤はスタミナが切れるというパターンがけっこうありますね。

「そうなんですよ、疲れちゃうんです(笑)。でも、5月の試合(エリー隆司戦=2R2分30秒、KO勝ち)は序盤飛ばさなかったのでラクに出来たんですよね。倒す気がなくて、たまたま後ろ蹴りが入って“これ、行けるんじゃないの?”と思い、ちょっと蹴ったら倒れちゃったので。それくらいの気持ち方がいいのかもしれないですね。でも、今回はベルトが懸かっているから分からないです。気持ちが舞い上がっちゃうかもしれない」


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加藤竜二インタビュー内容
■インターハイの準決勝で井岡一翔選手と対戦しました
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募して……

      
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