11月20日(土)21日(日)の2日間にわたって東京体育館で開催される国際空手道連盟・極真会館(松井章圭館長)『第42回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』。全日本ウェイト制では優勝経験があるものの、いまだ無差別全日本のタイトルには手が届いていない“未完の大器”が赤石だ。今年もエースナンバーであるゼッケン1番を背負った赤石は、誰よりも優勝を渇望しているという。(2010年11月12日up)
PROFILE
赤石誠(あかいし・まこと)
1981年5月14日、東京都出身
1998年6月、極真会館総本部に入門
2008年第25回全日本ウェイト制重量級優勝
2009年第4回全世界ウェイト制重量級3位
2009年第41回全日本3位
2002〜2004年にはキックボクシングにも挑戦した
身長187cm、体重93kg
弐段
極真会館総本部所属 |
■優勝を期待されているからには、その責任を果たさなければいけない
ーー本部直轄恵比寿道場で田中健太郎選手と共に、成嶋竜師範代の指導を受けているそうですが、赤石選手はいつから参加しているんですか?
「4〜5年前からです。きっかけは成嶋師範代に誘っていただいたことですが、成嶋師範代は選手としての実績も凄いですし、空手家としても尊敬しているので自分も興味があって前から教わりたいと思っていたんです。お話をいただいて、時間帯などのタイミングも合ったので、ぜひお願いしますと」
ーー成嶋師範代の稽古はどんなことに重点を置いているのですか?
「身体を動かすキツイ練習の時には、身体を動かない状態にまで追い込んでから気持ちで身体を動かすというか…、動かなくなってからいかに動かすのかということを意識して稽古しています。
技術面で言えばまだまだ足りないものが多くあって、自分では気付かないような細かい部分を指摘していただけるので、そういうところを少しでも直していけるように稽古しています」
ーー稽古に参加するようになってから、自分のどんな変化を感じていますか?
「パワー、スタミナ、スピードといった身体的なもの全体も上がっていますが、さらに精神面の向上、試合に対する気持ちなど、全ての面において向上していると思います。そのように導いていただいています」
ーー今年の全日本大会のトーナメント組み合わせを見た時の印象は?
「ここ3年間はゼッケン1番で優勝候補に挙げていただいています(※ゼッケン1番と128番は“エースナンバー”と呼ばれ、過去の実績と現在の実力を鑑みてのトップ2が配置されることが慣わし)。
優勝を期待されているからには、その責任を果たさなければいけない義務があるといつも思っています。誰が上がってくるかはトーナメントなので分かりませんが、おおよそには意識している選手もいます」
ーーご自分のブロックで注目している選手はいますか?
「Aブロックの反対側にいる正道会館の沢田秀男選手(32番)、ヌルガメド・マメドフ選手(ロシア支部・24番)、高橋佑汰君(東京城北支部・17番)ですね」
ーー今大会には世界大会の前哨戦とばかりに外国人選手が乗り込んできますね。
「それも前回の世界大会で成績を残している選手ばかりなので、本当に前哨戦と言っても過言ではないですね。日本にいながらにして海外の選手と闘えるという経験を積めるのは願ってもない機会です。ぜひ今回、闘って退けたいと思っています」
ーーVS外国人は普段の稽古から意識していますか?
「はい。例えば………
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