11月20日(土)21日(日)の2日間にわたって東京体育館で開催される国際空手道連盟・極真会館(松井章圭館長)『第42回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』。今年の全日本ウェイト制重量級チャンピオンである荒田は、2回戦で早くもロシア人選手を迎え撃つことになりそうだ。千葉県出身で、その愛くるしい風貌と力強さから"房総の金太郎"の異名をとる荒田が、その破天荒キャラをインタビューでも爆発させる!(2010年11月15日up)
PROFILE
荒田昇毅(あらた・しょうき)
1987年2月25日、千葉県出身
2002年8月、極真会館千葉県南支部に入門
2007年富山県大会優勝
2007年秋季関東大会重量級優勝
2010年第27回全日本ウェイト制重量級優勝
2010年オールアメリカン大会3位
身長184cm、体重101kg
二級
極真会館千葉県南支部所属 |
■相撲の出羽海部屋からスカウトされたことがあります
ーーまずは目前に迫ってきた『第42回全日本空手道選手権大会』への意気込みから聞かせて下さい。
「体重無差別の全日本の王座は絶対に海外に流出させません。自分と同じブロックにザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア=第4回世界ウェイト制重量級2位)選手がいるじゃないですか(Bブロック・33番、荒田はBブロック・48番。勝ち上がれば4回戦で対決)。
10月の記者会見で杉村多一郎師範が、ダミヤノフ選手は優勝宣言していると言っていたんです。自分からすれば、正直"ナメんなよ"という気持ちです。ダミヤノフ選手の方が技術も経験値も上ですけれど、殴り合いと根性では自分の方が勝っていると思っているので絶対に負けません」
ーーアツい意気込みですね! 荒田選手はGBRのインタビュー初登場なので、空手を始めたきっかけから教えて下さい。
「きっかけは親の勧めです。自分は一度辞めて再入門しているんですが、1回目は親の勧めで、2回目は強制的に入れられました」
ーー強制的にって何ですか?
「高校に入学して野球部に入ったんですけれど、夏前に辞めてしまったんです。親から辞める条件としてもう1回空手をやれと言われ、無理やり入れられた感じです。最初は嫌で、再入門したとごまかして実は遊びに行っていました(笑)。
その内、『道衣が汗で濡れていない。何でまっさらなんだ』と言われてごまかせなくなってきたので、遊びの帰りに公園で道衣をグシャグシャにして水で濡らし、稽古をしてきたと言ってごまかしていたんですが、結局それもバレて。道場に行かざるを得ない状況になり、嫌々ながら通っていました」
ーーなぜ親御さんはそんなに空手をやらせたがっていたのでしょうか?
「部活をやっていない高校生は、遊びに走ったりダラけたりする傾向が多いんですね。だから、そういうふうにさせたくなかったと思います。あとは、何か格闘技をやらせたいという希望もあったと思います。
ただ、強制的に入門はさせられましたが、選手になることまでは強制されませんでした。とりあえず部活の代わりになるものをやれという感じで、たまたまそれが空手だったんだと思います」
ーーそもそも格闘技は好きだったのですか?
「昔から親父に極真の全日本大会のビデオを見させられていたんですが、あまり興味がなくて寝ちゃったり(笑)。周りの友だちはK-1などテレビでやっている格闘技を見て騒いでいましたが、自分にとってはあまり興味があるものではなかったですね。
でも、空手をやるにつれて段々と他の格闘技にも興味を持ち始めました。『K-1 WORLD MAX』で魔裟斗選手と武田幸三選手が対戦した時(2003年)くらいから見るようになって、先輩の応援で全日本大会にも行くようになって、どんどん格闘技・空手に興味が増していきました」
ーー身体が大きい(身長184cm、体重101kg)ですから、いろんなスポーツ部からスカウトが来たんじゃないですか?
「部活ではないんですが、両国国技館でアルバイトをしていた時に、相撲の出羽海部屋からスカウトされたことがあります」
ーー両国国技館でアルバイトをしていたんですか? それは珍しいですね。
「高校が両国にあったんです。それで出羽海部屋の関係者から『空手じゃあ儲からないだろう。お前なら幕内まで行けるから考えてみないか?』と声をかけられたんですね。でも結局、部屋の見学に行く前日にインフルエンザにかかってしまいまして、行けなかったんです。縁がなかったことだと思っています」
ーー元々、中学生くらいから大きかったんですか?
「小学校の時は身長の順で後ろから3番目くらいだったんですが、中学から高校1年までは真ん中くらいでした。でも、野球部を辞めて寝る時間が増えてからはグーンと伸びたんです。高3の時に178cmで1回伸びるのが止まったんですが、そこから諦めずに身長を伸ばす努力をした結果、184cmまで伸びました」
ーーそれは凄いですね。どんな努力をしたんですか?
荒田昇毅インタビュー内容
■相撲の出羽海部屋からスカウトされたことがあります
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■失神KOでもダウンでもない、理想とする一本勝ち
■外国人選手の退治は望むところ |
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