11月7日(日)東京・中央区総合スポーツセンター第1武道場にて総合格闘技セミナーを行ったファブリシオ・ヴェウドゥム。このセミナーはファブリシオと親交が深いクラヴマガ・ジャパンの松元国士代表の協力により実現したもので、ファブリシオ自身も護身術・セルフディフェンスへの造詣は深い。今回のインタビューではファブリシオに格闘技と護身術をテーマに話を聞いた。(2010年12月2日up)
PROFILE
ファブリシオ・ヴェウドゥム
1977年8月24日、ブラジル・リオグランデドスル州出身
身長193cm、体重108kg
2003・2004年にムンジアル(柔術世界選手権)黒帯ペサディシモ級を連覇。
2005年にPRIDE初参戦を果たし、本格的に総合格闘か家としての活動をスタート。
翌年の無差別級GPではアリスター・オーフレイム、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦した。
2007年〜2008年はUFCに参戦し、ガブリエル・ゴンザガ、ブランドン・ヴェラに勝利。2009年からはストライクフォースに主戦場を移し、マイク・カイル、アントニオ・シウバを撃破。
2010年6月26日、エメリヤーエンコ・ヒョードルに腕ひしぎ三角固めで一本勝ちし、初めてヒョードルから一本勝ちを奪った選手となった。
戦績:18戦14勝4敗2分
キングスMMA所属 |
■「PRIDEがなくなった時、自分の心が壊れたような気持ちになった」
ーーファブリシオ選手は今回が何年ぶりの来日になるのですか?
「チームメイトだったミルコ・クロコップがPRIDE無差別級GPで優勝した2006年以来だから、もう4年ぶりになるね。自分が日本で最後に試合をしたのも同じ年で、その時はPRIDE無差別級GPの準決勝でミノタウロ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)と試合をしたんだ」
ーー久しぶりの日本の雰囲気はいかがですか?
「私は日本という国が大好きで、日本の格闘技ファンが世界で一番だと思っている。なぜなら日本のファンは選手に対してリスペクトの気持ちを持って接してくれるからだ。例えば選手にとって試合中に集中することはとても大事なんだけど、日本のファンはブーイングしたり、大声を出すこともなく、静かに試合を見てくれる。それによって選手はより高い集中力で試合をすることが出来るんだ。ブラジルでも、アメリカでも、どの国に行っても私は『日本のファンが世界で一番だ』と言い続けている。
だから私はPRIDEがなくなったことが本当に悲しい。ブラジルで始まった総合格闘技をインターナショナルなものにしてくれたのがPRIDEで、PRIDEは世界中のすべてのファイターが目標にする、サッカーで言うワールドカップのような大会・イベントだったんだ。PRIDEがなくなるという話を聞いた時には自分の心が壊れたような気持ちになったよ」
ーー今回はセミナーという形で世界各国を回っているそうですね。
「日本に来るまでにスペインのサラゴサとマドリッド、クロアチアのザグレブ、アブダビ(UAE)、フランスのボルドーでセミナーを行ってきた」
ーーそのように色々な国でセミナーをやるということは今まであったんですか?
「決してそういうわけじゃない。6月にエメリヤーエンコ・ヒョードルに一本勝ちして、自分を取り巻く環境が大きく変わり、こうしたセミナーのチャンスが巡ってきたんだと思う」
ーー一時期、ファブリシオ選手はスペインに住んでいたことがあるんですよね?
「そう。ただ当時のスペインは柔術が認知されてなくて、柔術の練習をする場所がなかったんだ。それで私は柔道のナショナルチームに交じって練習していたんだけど…
ファブリシオ・ヴェウドゥム インタビュー内容
■「PRIDEがなくなった時、自分の心が壊れたような気持ちになった」
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■「私は柔術だけでなくセルフディフェンスも指導している。なぜなら…」
■「ストライクフォースで試合をする前に●●で戦いたい」
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