1月23日(日)東京・ディファ有明で開催される『REBELS.6』のメインイベント、WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦で田中秀弥(RIKIX)と対戦する渡部。大激闘が繰り広げられてきた今回のトーナメントで優勝候補を連破し、主役に躍り出た“激闘マシーン”を直撃した。(2011年1月19日up)
PROFILE
渡部太基(わたべ・だいき)
1987年12月12日、東京都出身
身長174cm
2006年3月19日、全日本キック後楽園大会の野間一暢戦でデビュー
2009年8月9日、はまっこムエタイ興行で格上のダイスケ・ルークハマッコからTKO勝ち
2010年1月4日、Krush.5で笹谷淳から判定勝ち
2010年9月23日、「REBELS.4」のWPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント準々決勝で島一生からTKO勝ち
11月14日、「M-1」での準決勝では板倉直人からKO勝ちを奪った
WPMF日本ウェルター級3位
戦績:17戦10勝(6KO)7敗1分
藤原ジム所属 |
■田中はバッタみたいにピョンピョンと跳ねている選手(笑)
ーー昨年9月23日からスタートしたムエタイルールのトーナメント「WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント」の決勝戦が、いよいよ目前に迫ってきました。今のご心境は?
「ついに来たな、って感じです。REBELSのブログに田中選手のコメントが載っていて“どんな技でも倒せる”と言っていたので、じゃあ、やってもらおうかなって。楽しみにしていますよ」
ーー田中選手とは昨年6月6日にも対戦していますが、前回の試合はどのように消化していますか?
「あの時は様子を見すぎて先に先にと蹴られてしまい、アバラ骨を折られてしまったんです。キレるのが遅かったですね(笑)。キレた頃には試合が終わっていました」
ーーどんな選手だと評価していますか?
「バッタみたいにピョンピョンと跳ねている選手(笑)。だから捕まえづらいですね。まあ、前回は逆に俺がヒザ蹴りに捕まっていましたけれど」
ーー田中選手のトーナメントでの試合ぶりはどうですか?
「藤倉(悠作)戦はあまり見ていませんが、T-98戦はちょろっと見ました。自分もT-98選手とは試合をしたことがある(2010年7月19日、ドロー)ので、どういう感じなのかなって。T-98選手はハードパンチャーじゃないですか。自分もパンチでガンガン行くタイプなので、参考にしましたね」
ーー前回の対戦からお互いに成長していると思いますが、のびしろはどっちが上だと思いますか?
「俺の方が全然、勢いがあるでしょう。技術的に何が変わったというわけではないですけれど、練習量と応援団が増えたので、背負っているものが違います」
ーー以前の渡部選手はいい試合をするけれども、勝ったり負けたりで結果がなかなかついてこない印象でした。それが今回のトーナメントで急に覚醒したかのようです。
「そうですね。トーナメントって負けたらそこで終わりじゃないですか。少しでも目立ちたいし、生き残りたいというのはありました。いいチャンスだし、そろそろベルトが欲しいなって、いつも以上に頑張りました」
ーートーナメント初戦の島一生選手(元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級9位)との試合で、自分が変わったという意識はありますか?
「いや、それはないですね。あの試合ではアバラ骨が折れていて、痛み止めを打って試合をしたんです。怖かったですね。
向こうはタイから帰ってきたばかりでミドルキックが得意と聞いていて、しかもちょうど左のアバラを折っていたんですよ(渡部はサウスポー)。だからもう、蹴られたら終わりだと思っていました。
でも、蹴られているうちに段々とイライラしてきて、“捨て身でいったろ!”と思って行ったらスカッと倒れてくれたのでよかったです。
変わったと言えば、プロ意識ですかね。とにかく勝ちたい、負けたくないという気持ちが凄く出てきました。バイト先のオーナーが後援会長をやってくれて、少しずつ自分の試合を見て面白いと言ってくれる人が増えてきたので、さらにやる気が出たんです。そこが大きいですね。相手にされていなかったら、多分、今も勝ったり負けたりを繰り返していたと思います」
ーー応援は力になりますか?
「はい。自分の試合をわざわざ高いお金を払って見に来てくれるわけじゃないですか。いい試合を見せたいです」
ーー準決勝の板倉直人戦も凄い試合になりましたね。あれだけ沸いたディファ有明も珍しいです。
「あの時は(藤原敏男)先生が…………
|