30歳でプロデビューし、3年後にJ-NETWORKスーパーウェルター級王者に輝いた超・遅咲きキックボクサーの牧野智昭(フォルティス渋谷)。これまでの戦績はわずか13戦とキャリアもまだ浅い。今後の牧野の野望とは一体何なのか。牧野の意外な過去や一面が明かされた。(2011年2月19日UP)
PROFILE
牧野智昭(まきの・ともあき)
1976年10月4日、兵庫県出身
2006年12月17日、「R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06一回戦の寒川直喜戦でプロデビュー
2009年10月4日、J-NETWORKスーパーウエルター級王座決定戦で屋比久孟嗣を破り、王者に
身長187cm
戦績:13戦10勝(4KO)3敗
フォルティス渋谷所属
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■沖縄でのアウェーのリングで考えさせられたこと
――牧野選手にとって昨年はどういう1年でしたか?
「一番印象に残った試合は12月の最後の試合(『新・琉王vs天下一最強軍団』クレイジー・テル戦)です。沖縄での試合だったのですが、相手選手が沖縄のチャンピオンでスター選手でした。物凄くアウェーで自分が入場した時は拍手がぱらぱらでした。クレイジー選手が入場したらお客さんはわっしょい、わっしょいみたいな感じのノリなんですよ。
結局、僕がハイキックでKO勝ちしたんですけど、会場の人が総立ちで盛り上がってくれたんです。その時に昔アマチュアでやっていた時のことを思い出しまして、沖縄というアウェーの地での試合ということでプレッシャーはありましたが、自分的には好き勝手に試合が出来たし、こういう試合をしないといけないなと感じました。
プロでやり始めてから、負けてはいけない、自分のお客さんがお金を出してきているのでその期待に応えないといけないというプレッシャーがあり、どうしてもコンサバ(保守的)な戦いをしてきましたね」
――沖縄での試合は凄くいい経験になったわけですね。なぜ沖縄での試合が決まったのですか?
「主催者の方からオファーをいただいて、沖縄に行ってみたいというのが一番の理由でした(笑)。沖縄の試合前の10月には、貴之ウィラサクレック選手との防衛戦があったのですが、そん時は負けたら絶対にあかんというプレッシャーがありました。普段、試合では緊張しないのですが、とにかく勝たないとダメだというのがあって……
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