2月27日(日)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 74』にて、小宮山工介(北斗会館)を挑戦者に迎えてRISEスーパーフェザー級タイトル3度目の防衛戦を行う板橋。抜群の安定感を持つ絶対王者は、空手出身の若武者を退けることが出来るか!?(2011年2月21日up)
PROFILE
板橋寛(いたばし・かん)
1982年9月1日、福島県出身
身長167cm
2005年3月20日、全日本キックボクシング連盟でプロデビュー
2006年6月25日、R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07第3位
2009年1月31日、裕樹を破り第2代R.I.S.E.60kg級王座に就く
同年7月26日、TURBOを判定で下して初防衛に成功
同年11月22日、尾崎圭司を2RKOで下して2度目の防衛に成功
2007年10月から2009年11月まで9連勝を飾るが、
2010年4月7日に山本真弘との頂上対決に敗れて連勝記録ストップ
2010年10月3日、日本人で初めてアヌワット・ゲーオサムリットに勝つ
戦績:18勝(3KO)3敗2分
スクランブル渋谷所属 |
■板橋VS小宮山はマグロとヒラメの戦い!?
ーー小宮山選手とのタイトルマッチが決定しました。今回は3分5R(通常のRISEルールは3分3R)で行われますが、3R制と5R制で戦い方は変わりますか?
「変わりますね。3R制はある程度最初からプレッシャーをかけていかないと、相手にペースを持っていかれるとそのままズルズルと行ってしまう可能性があります。
しかし5R制は1〜2Rは相手を見ても、3〜5Rで取ることが出来ます。3Rで1〜2Rを見て相手に取られてしまったら、3R目を取っても負けてしまいますからね。その差は大きいと思います」
ーー体力と知力が試されるということですね。
「そう思います。試合の状況によって判断していかないと墓穴を掘る可能性も出てきますね。5Rをやりきるのか、倒しきるのか、そのバランスが難しい。ここで倒しに行ってもいいんだろうかという迷いも出てきます。3R制だったら、2R中盤でダウンを奪ったとしたら倒しに行けるじゃないですか。
でも、5R制の2R中盤でダウンを奪っても、ラッシュをかけて倒しきれなかった場合、残りのRでバテて引っ繰り返される可能性もあります。その辺が面白いですよね。最後までどうなるか分からないっていう」
ーー自分ではどちらが向いていると思いますか?
「筋肉のタイプからすると5R制だと思います。僕、短距離だと足が遅いんですよ。でも長距離だとまあまあ走れるんです。筋肉には速筋(そっきん)と遅筋(ちきん)があるんですけれど、僕はどちらかと言うと遅筋タイプなのかなって思います。比率的には100メートル走者は速筋タイプが多くて、マラソン選手は遅筋が多いそうですよ。
ヒラメとマグロなんです。マグロのように赤い筋肉は赤血球が多いので血がいっぱい巡るからスタミナが豊富、つまり遅筋です。ヒラメのように白い筋肉は収縮力が強いので一気に獲物を取るのに向いている、つまり速筋です。そういう違いがあるそうですよ」
ーーさすが、スポーツインストラクターですね!
「いえいえ(笑)。そういう面でもどっちが勝つか、興味深く見てください」
ーー空手の蹴り対策はしているんですか?
「トリッキーな動きをしますよね。塚本徳臣選手に似ていると思います。ちょっとは対策もやっているんですが、あまりやりすぎてそれに対する意識が強くなりすぎるのはよくないと思います。それよりも自分がどう攻めるかを考えていますね」
ーーハイキック以外で小宮山選手の怖い技はありますか?
「…………」
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