4月22日(金)東京・後楽園ホールで開催される『東日本大震災チャリティー興行 10th Anniversary DEEP 53 IMPACT』にて三崎和雄(フリー)と引退試合を行う小路。“最後の日本男児”としてPRIDE創成期から活躍し、数々の強豪外国人たちと拳を交え、桜庭和志と共にPRIDEを支え続けた。一時はプロレスに転向していた小路がなぜ4年ぶりに格闘技のリングに戻り、引退試合を行うことを決意したのか? 格闘家としてのラストファイトを前に、その心境を聞いた。(2011年4月12日up)
PROFILE
小路晃(しょうじ・あきら)
1974年1月31日、富山県出身
学生時代は柔道で活躍し、和術慧舟會に入門
1997年10月11日、「PRIDE.1」でヘンゾ・グレイシーを相手にドローに持ち込む
1998年10月11日、「PRIDE.4」でヴァリッジ・イズマイウにTKO勝利
その後もPRIDEを主戦場に活躍し、イゴール・ボブチャンチン、マーク・コールマン、ダン・ヘンダーソン、セーム・シュルト、マウリシオ・ショーグンといった世界のトップ選手たちと拳を交える。
2007年4月8日、「PRIDE.34」でのギルバート・アイブル戦を最後に総合格闘技から離れ、プロレスラーとしてハッスル、スマッシュに参戦。
2011年4月22日、約4年ぶりに総合格闘技に復帰し、DEEPのリングで引退試合を行う。ラストファイトの相手は三崎和雄。
身長172cm、体重90kg
総合戦績:35戦14勝16敗5分
小路道場所属
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■1日3部練のハードな追い込み!「テーマはPRIDE時代の自分に戻す」
ーー取材前にもハードな練習をされていましたね(取材日は4月6日)。
「試合まで2週間ちょいですし、僕が出来ることは全て詰め込もうと思っています。まずはPRIDE時代の自分に戻すというテーマがあって、体はもう大分戻ってきたので、あとは細かい技術を再確認して、スパーリングで試しながら、反復練習を続けています」
ーー今の生活は食事以外の時間は全て練習という感じですか?
「そうですね。4年ぶりに3部練をしていて、ここまで詰めた練習をするのはシアトルで練習をしていた時以来です」
ーー具体的にはどういったメニューで練習されているのですか?
「朝は警察の柔道の朝稽古に参加させてもらい、昼は吉田道場か高田道場でスパーリング、夜はゴールドジムで減量のためのトレーニング。最後の練習が減量のトレーニングというのはしんどいですが、それが終わったらあとはもう寝るだけなので、僕としてはそっちの方が合っています」
ーー警察での練習というのが意外だったのですが、それはどういった関係で?
「もともと慧舟會時代に機動隊の練習に参加させてもらっていて、そこの先生が今は警察で指導されているんですね。あの頃のギラギラした自分を取り戻したいと思って、またその先生のところで練習させてもらっています」
ーー久しぶりの試合に向けた追い込み練習でどんなことを感じますか?
「やっぱり懐かしい感じはしますよね。その一方で『昔はもっと動けたのにな』と年齢を感じることもあります」
ーーどうしても衰えは感じますか?
「僕ももう37歳ですからね(苦笑)。若かった頃はどれだけキツい練習をしても、一晩、寝れば疲れがとれていたのですが、今は翌日まで疲れが残ることもあります。でも引退試合をすると決めてからは節制もして、お酒も全く飲んでいないですし、コンディションそのものはいいですよ」
ーー練習漬けの毎日は充実感がありますか?
「はい。これだけ追い込んで練習することはもう二度とないわけで、本当に苦しくて逃げ出したいくらいキツイ練習なんですけど、残りわずかの現役生活を楽しんで過ごしたいです」
ーー試合まで残りの時間はどう過ごしますか?
「練習をしっかりやって、怪我に気をつけて最高のコンディションを作ります。三崎(和雄)選手にちゃんと仕上げてきたことを見せたいですから」
小路晃インタビュー内容
■1日3部練のハードな追い込み!「テーマはPRIDE時代の自分に戻す」
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■引退試合を決意した理由、なぜ最後の相手に三崎和雄を指名したのか?
■「僕はPRIDEで格闘家として最も大切な●●を手に入れることが出来た」
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