4月23日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2011 act.2 -SB168-』でアンディ・サワーと対戦する佐藤。対戦カード発表のリリースでは「日本の危機を救おうとするサワーの気持ちに共鳴しました」とサワー戦を承諾した理由を話していた佐藤だが、この一戦が持つ意味はそれだけではない。佐藤がこのビッグマッチを前に、その心境をGBRだけに語った(2011年4月22日up)
PROFILE
佐藤嘉洋(さとう・よしひろ)
1981年1月25日、愛知県名古屋市出身
身長185cm、試合体重70kg
1998年12月、ニュージャパンキックボクシング連盟でプロデビュー。
全日本キックに移籍後はWKA、WPKCと2つの世界タイトルを獲得する。
2005年からK-1 MAXに参戦し、2006・2007年に日本トーナメントを連覇。
2008年7月7日、世界トーナメント準々決勝でブアカーオ・ポー.プラムックに勝利。
同年10月1日、準決勝で魔裟斗と対戦し、3Rにダウンを奪うも、延長戦で敗れる。
2010年5月29日、オランダのイッツ・ショータイムでパジョンスックに判定負け。
同年11月8日、世界トーナメントFINALでミハウ・グロガフスキー、ドラゴに勝利。
決勝戦でジョルジオ・ペトロシアンに敗れたものの、準優勝の結果を残す。
2011年1月9日、Krushでシェムシ・ベキリに判定勝利。
同年3月12日、イタリア「Fight Code」でアーメン・ペトロシアンに判定で敗れる。
名古屋JKファクトリー所属
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■サワー戦を承諾した理由、そして4年前のサワー戦の秘密
ーーサワーとの一戦まであと数日となりました。以前、佐藤選手は「昔よりも練習量が増えている」と話していましたが、今回もハードな練習になりましたか?
「練習量は変わらないのですが、会長と意見を交換しながら、練習の質を上げています。あとは詰めた練習をやる期間が試合に近くなってきて、今回も先週いっぱいまではキツい練習をやってきました」
ーーコンディションはいかがでしょう?
「いいですね。3月にイタリアで試合をして、その試合から約1カ月で試合をすることになり、連戦で少し疲れはありますが、それを差し引いても動きは良くなっています」
ーー最初にサワー戦のオファーがあったのはいつ頃だったんですか?
「もともと2月の大会前にも少し話はあったんですが、今年は海外で試合をしたいという理由で軽く断っていたんですよ。その後、日本で地震が起こって、シュートボクシングから事務所を通して、熱烈なオファーがあって、そこまで必要とされるなら、一肌脱ぎたいと思いました。だから正式に試合が決まったのは発表される直前ですね」
ーーこのタイミングのオファーだったからこそ、試合を受けたという部分はありますか?
「もし地震がなかったら、このオファーは受けていないと思います。僕はアンディとやるならショータイムでやりたくて、それでオファーを断ったわけですからね。でも日本の今の状況を考えたら、海外の皆さんに喜んでもらうよりも、日本の皆さんに喜んでもらいたいと思って、試合を受けました」
ーーサワー戦が決まって、周りの反響も大きかったのではないですか?
「僕は人がびっくりすることをやるのが好きなので盛り上がってくれてよかったです。ただチャリティマッチのように思われがちですが、僕は4年前にアンディに負けているんで、自分の中ではリベンジマッチです。日本のみんなに勇気を与えるという大それたことではなくて、アンディ・サワーに勝ちたいという想いの方が大きいです。地震がこの試合を受けるきっかけになったかもしれませんが、あくまで僕にとっての大一番で、2011年のターニングポイントだと思っています」
ーー最近のサワーについてはどんな印象を持っていますか?
「少し星を落とすこともありますが、相変わらず安定感はあるし、実力は落ちていないと思います。僕が対面して感じたのは、アンディは流れをひっくり返すのが上手いんですよ。一度、相手にペースを掴まれると、ずるずる行ってしまう選手が多い中、アンディは必ずどこかでそれを変えてくるんですよね。しかもそれを5Rではなく3Rでやるわけなので、大したもんだなと思います」
ーー前回の対戦で佐藤選手はサウスポーに構えを変えて試合をしていましたよね。どういった意図があったんですか?
「あれは……
佐藤嘉洋インタビュー内容
■サワー戦を承諾した理由、そして4年前のサワー戦の秘密(前半)
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■サワー戦を承諾した理由、そして4年前のサワー戦の秘密(後半)
■佐藤の最大の武器が蘇る!「今の自分に首相撲が加わることで…」
■サワー戦の先に見据える佐藤の意外な野望とは!?
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