6月11日(土)12日(日)大阪府立体育会館で開催される極真会館『2011オープントーナメント第28回全日本ウェイト制空手道選手権大会』重量級にエントリーした清水。この3年間はRISEやシュートボクシングでプロ活動を行っていたが、11月に開催される『第10回全世界大会』出場を目指して極真の試合に復帰する。その真意とは……。(2011年6月7日up)
PROFILE
清水賢吾(しみず・けんご)
1983年11月17日
身長186cm、体重88kg
2007年第9回全世界空手道選手権大会出場
2007年第24回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝
2003年第20回全日本ウェイト制大会中量級ベスト8
2004年・2005年全日本ウェイト制大会軽重量級ベスト8
プロ戦績:10勝(10KO)2敗
極真会館東京城北支部所属
|
■リスクは高いけれどもチャンスも大きい
ーー現在プロのリングで活躍する清水選手が、再び極真空手に戻って全日本ウェイト制大会に出場すると聞いて驚きました。
「きっかけは同じ東京城北支部の後輩・高橋佑汰君が、昨年のウェイト制中量級で優勝したことです。僕のウェイト制における最高順位は準優勝(2007年・軽重量級)なのですが、子供の頃から知っている高橋君が僕の実績を越えたのを見て、負けてはいられないと思ったんです」
ーー1年前ですか?
「はい。昨年6月中旬にウェイト制大会を見て、7月にはもう決心していました。最初に、川本(英児)師範に出場する意思を伝えたところ『そう言うと思っていたよ』と言われました(笑)」
ーーRISEのリングで7月にヘビー級タイトルマッチが内定したそうですね。そうなると6月にウェイト制トーナメント、7月にタイトルマッチ、ウェイト制で3位以内に入賞すれば11月に開催される世界大会にも出場することになります。相当にリスクが高いスケジュールだと思うのですが……。
「そうですね。でも、リスクは高いけれどもチャンスも大きい。自分でやると決めたのでやるしかないです」
ーー空手の稽古もキックボクシングの練習と並行して続けていたのですか?
「キックの練習を始めてからはほとんどやっていなかったです。ただ、空手のクラスの指導はしていましたし、同じ打撃の格闘技ですから顔面を打たないとか距離が違うとかの違いはありますが、突いて蹴ることに変わりはないので、すぐに対応できたと自分では思います」
ーー空手の稽古を再開したのはいつですか?
「2月のRISEでの試合が終わってからです」
ーーキックボクシングをやって、空手の試合に活かせることはありましたか?
「ヒザ蹴りやミドルキックは以前より格段に上手くなっています。スピードも以前よりついているし、昔よりも進化していると思います」
ーー逆にデメリットはありましたか?
「つい、顔面を叩きそうになってしまうことです(苦笑)」
ーーやはり。
「身体が勝手に反応してしまうんですね。ボクシングのこう来たらこう返すというカウンターの練習をずっとやっていたので、その技が来た時についカウンターを返してしまいそうになる時があります」
ーー両方やってみての違いはどう感じましたか?
「距離感が全く違います。顔面パンチがあると距離が離れて、極真は距離がかなり近くなるので打ち合いの展開が長くなりますね」
ーー今回のウェイト制でライバルは誰になると思っていますか?
「去年の準優勝者で全日本チャンピオン(第40回大会)でもある谷口誠選手です。誰に聞いても"強い"、"下段廻し蹴りが凄い"という話を聞きますし、4年前に一度スパーリングをやったことがあるんですが、実際凄く強かったので、今回も一番の強敵になるでしょうね」
ーーその谷口選手に昨年のウェイト制決勝で勝って、重量級チャンピオンになった荒田昇毅選手とスパーリングを行ったそうですね。
「やはり強いですね。実は僕は…………
|