6月11日(土)12日(日)大阪府立体育会館で開催される極真会館『2011オープントーナメント第28回全日本ウェイト制空手道選手権大会』軽重量級にエントリーした高橋。昨年は17歳で中量級を制し、史上初の高校生全日本チャンピオンとして注目を集めた。無差別全日本での苦い敗北を経て、超新星は再び世界大会日本代表の座に挑む!(2011年6月7日up)
PROFILE
高橋佑汰(たかはし・ゆうた)
1993年3月5日、東京都出身
2007年全日本青少年大会中学2・3年生+55kg級優勝
2009年ワールドユースエリート−80kg級優勝
2010年第27回全日本ウェイト制中量級優勝(史上最年少記録)
身長180cm、体重80kg
初段
極真会館/東京城北支部
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■苦杯をなめさせられた無差別全日本で学んだこと
ーー清水賢吾選手(第24回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝、RISEヘビー級2位)、荒田昇毅選手(第27回全日本ウェイト制重量級優勝)と、重量級を相手にスパーリングを行ったそうですが、その感想を。
「二人とも重いし、身体がデカいし、強かったです」
ーー昨年の全日本大会では3回戦で“中村誠Jr.”中村昌永(兵庫大阪南)選手に敗れ、世界大会の出場権を逃してしまいました。
「皆さんの期待に応えられなくて、全然ダメでした。初めて無差別全日本の舞台に立って、自分でもビックリするくらい緊張してしまったんです。最初から最後までペース配分が出来ないほど必死になってしまい、体力がもちませんでした。気持ちの面でも中村選手の方が強かったと思いますし、完敗でした」
ーー気合いが空回りした?
「あの大舞台は2年前まで観客として観ていた場所ですから、実際にその場所に立ったら“勝たなければ”と必死になりすぎてしまったんです。落ち着いて試合に集中することが出来ませんでした」
ーー無差別全日本という大舞台に圧倒された、ということですか?
「情けないですけれど、そういうことですね。本来の自分の動きが出来なかったんです。負けた試合はあまり見ないのですが、最近、映像で見て途中で気持ちが切れていたな、と思いました」
ーートーナメントから姿を消した時はどんな気持ちでしたか?
「凄く悔しかったんですが、僕よりも強い選手はたくさんいるんだな、と改めて感じました。ですから、自分自身、まだまだ稽古が足りないと思いました」
ーー次はウェイト制だと気持ちを切り替えられたのは、試合が終わってどれくらい経ってからですか?
「本当はいけないことだと思いますが、全日本が終わった後は完全に練習をお休みしました。気持ちを切り替えられたのは今年に入ってからですね。それからはウェイト制優勝と世界大会を目標に頑張って稽古しています」
ーー無差別全日本を経験してみて、プラスになったことは何でしょう?
「他の強い選手を見ていて、落ち着いて戦っているのが印象的でした。相手がどんどん前に出て来ても冷静に対応しています。それが自分にはなかった部分だと思いました。正直、周りが見えていませんでしたね。だから、落ち着いて戦うということを学びました。皆さんより一般部の大会の経験が少ないですが、ウェイト制は2回目なので今度は落ち着いて戦おうと思っています」
ーーそういったメンタル面の強化もしたのですか?
「特別にはしてないです。ただ、今年に入って軽重量級にエントリーすることを決めた後は、優勝することだけを考えています。そうしなければ勝てません」
ーー世界大会の代表権が懸かった大事な大会で、昨年優勝した中量級ではなく、あえて一階級上げたのはなぜなんですか?
「最初は中量級で出るつもりだったんですが、代表になって中量級の体格で無差別の世界大会に出ても、外国人選手にパワーで圧倒されてしまいます。
だから…………
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