7月9日(土)東京・新宿FACEで開催される『女子総合格闘技ジュエルス 15th RING』にて、辻結花(総合格闘技闇愚羅)と対戦する石岡沙織(空手道禅道会小金井道場)。プロデビューして10年、23勝2敗という圧倒的なキャリアを誇る辻に対し、石岡はどう戦うのか? また、普段の練習や心がけていることなども聞いてみた。(2011年7月4日UP)
PROFILE
石岡沙織(いしおか・さおり)
1987年9月13日、広島県出身
身長156cm、体重51kg
2007年3月11日、スマックガールでプロデビュー
同年9月2日、リアルファイティング空手道選手権女子52kg以下級で優勝
2009年5月16日、ジュエルスでシュートボクシングルールに初挑戦して勝利
同年7月11日、藤井惠と対戦して敗れる
同年8月23日、シュートボクシングの『Girls S-cup』に出場して準決勝へ進出
2007・2009・2010年リアルファイティング空手道選手権女子52kg以下級で優勝
戦績:11勝6敗
空手道禅道会小金井道場所属/ジュエルス
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■辻選手には9割やられるかもしれませんが、1割の可能性があれば十分
ーー石岡選手は1日どれくらい練習しているんですか?
「だいたい4〜5時間です。今回は禅道会のラオス支部に1カ月間、練習に行ってきたんですが、そこでは5時間やっていました」
ーー自分の練習以外にも道場での指導もあるんですよね?
「いえ、今はお休みさせていただいています。自分の練習だけに集中させていただいているんです」
ーー現在、特に強化していることはありますか?
「何かを強化するというよりも、自分の持っているものをどれだけ出せるかということがテーマなので、そのための練習をしています。あえて言うなら打撃とタックルと決め技をひとつ作ること」
ーー決め技を作る?
「私には“これ”という技がないじゃないですか。例えば長野(美香)選手だったら腕十字とか、辻(結花)選手だったらタックルとか。これだったら絶対に取れるという技をひとつ作ろうと考えているんです」
ーーそれを打撃に見出した?
「まだ完全には見出せてはいません。でも、これが自分に合っているかなって技が見つかりつつはあります。短期間すぎるので、それが次の辻選手との試合で出せるかどうかは分かりませんが」
ーー試合を見ているとパンチで決めたいように思えます。
「殴りたい人ですからね。……殴りたい人? 怖いですねぇ〜(笑)。でも、格闘技だからしょうがないですよね。やるかやられるか、ですから。辻選手には9割方やられる可能性の方が多いかもしれませんが、1割の可能性があれば十分です」
ーー打撃は出稽古に行かれているんですか?
「いえ、全ての練習を禅道会で行っています。今は一切、出稽古はやっていません。ただ、公開練習の時に長野選手とスパーリングをやらせていただいたことは凄く良かったです」
ーーパンチに傾倒している理由は?
「こう見えても、足が短いからじゃないですか(笑)」
ーー自分で言ってしまいますか。蹴りは苦手?
「蹴りはバランスが悪くなるのが怖いんでしょうね。片足立ちになるのが不安です。柔道でもそうでしたが、両足を着いた状態でないと安心できないというか。本当は、蹴れるなら蹴りたいですけれどね。ハイキックとかカッコいいじゃないですか。練習はしているんですが、試合ではなかなか出ません。練習ならけっこうハイキックでKOしているんですよ」
ーーでは、いま一番自信のあるパンチは?
「練習ならフックで倒すことが多いです。あと、最近調子がいいのは…………
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