7月18日(月・祝)東京・ディファ有明で行われる『REBELS.8 & IT’S SHOWTIME JAPAN countdown-1』にて、ムエタイ2大殿堂のひとつラジャダムナンスタジアムの現役ランカーと初激突する梅野。“ジャパニーズ・ムエタイ・スター”が本場のトップ選手を相手にどこまで食い下がれるかが注目される。(2011年7月12日UP)
PROFILE
梅野源治(うめの・げんじ)
1988年12月13日、東京都出身
身長178cm、体重57.15kg
2007年11月11日、M-1でプロデビュー
2008年12月21日、ラジャダムナンスタジアムで2RKO勝ち
2010年3月21日、ノラシンに敗れ無敗記録が9でストップ
同年5月8日、ルンピニースタジアムで2RKO勝ち
同年7月19日、裕・センチャイジムに判定勝ちでWPMFスーパーバンタム級王座に就く
同年9月26日、エッガラートKBAに判定勝ちでWBCムエタイ日本同級王座に就く
同年11月14日、コムパヤック・ウィラサクレックに判定勝ちでM-1フェザー級王座に就く
戦績:16戦15勝(6KO)1敗
PHOENIX所属
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■ムエタイMVP選手ウティデートとの対戦も浮上していた
ーー当初は5月21日(土)東京・後楽園ホールで開催されたニュージャパンキックボクシング連盟『NEW JAPAN BLOOD 3』にて、米田貴志(OGUNI)選手と対戦する予定でしたが、梅野選手の負傷で残念ながら流れてしまいましたね。
「以前からあちこち怪我をしていて、4月24日のスワノーイ・エスジム(タイ)戦の前は満足に練習できない状態だったんです。米田選手は55kgの時から(現在は57.15kg)日本人で一番強いと言われていたので、試合のオファーをもらった時は“いいんじゃない?”と思いました。ファンの人は有名な日本人とやった方が、俺がどれくらい強いか分かりやすいじゃないですか。だから、ちょうどいいかなっていうのがあったんですけれど、怪我が凄く多くて会長からも“出なくていい”と言われたんです」
ーー機会があれば米田選手とやりたいですか?
「コムパヤックにKOでやられてしまいましたからね……(梅野は2010年11月14日、コムパヤックに判定勝ちしている)うーん、もうやる必要はないんじゃないですか。タイ人コーチからも“もっと強いヤツとやれ、日本人はもういい”と言われています。だから、そんなに興味はないですね」
ーーそんなに怪我が多くなったのはなぜなんですか?
「怪我をしても練習を普通にやってしまうのでもっと酷くなってしまったり、身体の大きな選手とも練習したりするからでしょうね。怪我が治りきらない内に練習も試合もして、さらに酷くなってしまう。その繰り返しでいろんな箇所を怪我しました。会長からも“さすがにそろそろ怪我を治そうか”と言われ、試合間隔を空けたんです」
ーー今は万全ですか?
「前よりはだいぶ良くなりました。以前はけっこう焦っていたんですけれど、とりあえず出来ることをやっていこうかなって思いここまでやってきたので、今はそんなに焦ってはいません」
ーー対戦相手がルンピニースタジアム認定バンタム級8位クワンカーオから、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級8位カイチョン・シット・タームサブに変更されました。
「カイチョンはタイ東北部でフェザー級のチャンピオンにもなっているんです。バンタム級からフェザー級に2階級変更ですからね。大変ですよ(笑)」
ーー対戦相手変更の候補にはウティデート(キング・オブ・ムエタイのセンチャイ・ソーキングスターと勝ち負けを繰り返すトップ選手で、2008年ムエタイ最優秀選手を受賞)の名前も挙がっていたという話ですね。
「会長から電話がかかってきて『ウティデートはどう?』と聞かれたんです。ウティデートはちょっと前にセンチャイに勝っている選手ですよって言ったら『いいじゃん』みたいなことを言われたので、会長がいいならいいですよと答えました。でも、会長は俺の反応が微妙だったから『やめた』と。
後日、タイ人トレーナーにも聞いたら大丈夫だと言うので、他に相手がいないならウティデートでいいですよと会長に言ったんですが、会長は『いや、梅ちゃんは嫌そうだからやめておく』となってウティデート戦の話はなくなりました。ところが、その1日後にカイチョンになった、と。ウティデートはスーパーバンタム級だから、ウティデートの方が良かったのに(笑)。なんで階級が上がっちゃったんだろうなって思いました」
ーー正直な話、相手が現役ランカーとなれば1〜2階級下のウェイトハンディがあってちょうどいいと思います。
「自分でもそう思います。だいぶ大変なことになりましたね(笑)。でも…………
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