9月11日(日)東京・ディファ有明で開催される「M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ『RAORAK MUAY vol.3』」にて、元プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級王者ラタナチャイ・ソーウォラピン(タイ)と対戦する森井。“ミサイル・パンチャー”と呼ばれるほどの強打が持ち味の森井だが、今回からスタイルを変えようとしているという。ニュー森井スタイルとはいったい……!?(2011年9月7日UP)
PROFILE
森井洋介(もりい・ようすけ)
1988年7月30日、長野県出身
2008年2月9日、全日本キックでプロデビュー
デビューから8連勝でフェザー級8位にランクイン
2009年3月14日、K-1ルールの「Krush! Rookies Cup決勝戦」で白濱卓哉に敗れて初黒星
2010年6月6日、コムパヤック・ウィラサクレック(タイ)に判定勝ち
2011年4月10日、長嶋大樹にTKO勝ちで初代WPMF日本フェザー級王座に就く
軽量級離れしたハードパンチャーで、小林聡が「森井にはロマンがある」と評価している
身長170cm、体重57・15〜60kg
WPMF日本フェザー王者
戦績:16勝(6KO)1敗2分
藤原ジム所属
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■ボクシングの元世界王者と打ち合う?いや、蹴ります
ーー6月12日の元ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級5位スワノーイ・エスジム(タイ)との試合を振り返ってください。
「全てがダメな試合でした。パンチだけで行ってしまい、蹴りが全然出ていませんでした。終わったあと、どこも痛くなかったので“俺、本当に試合をしたのかな”っていう気持ちでしたね。かなり反省しました」
ーーその理由は何だったのでしょう?
「梅野(源治)君とやったばかりのタイ人で、しかも梅野君が勝っている相手じゃないですか。何でそんな相手と俺がやるのかなって思っていて、気持ちが乗らなかったんです。
試合の映像を見てもすぐに疲れていて、こりゃあ楽勝だなって思ってしまって。しっかり練習はしたんですが、心の中に慢心があったんでしょうね。試合前に気持ちが引き締まらなかったんですよ。
それが試合に出てしまったんですね。一発当たれば倒れると思っていたんですが、そればかり狙ってしまって相手に上手く距離をとられてしまい、ショボイ試合をやってしまいました。今までやってきた中で、一番ショボイ試合です」
ーーそんな森井選手に今回用意されたのが、元プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級王者の肩書きを持つラタナチャイ・ソーウォラピン(タイ)です。
「今回は超・緊張感があります。70勝していて、そのうち50勝がKO勝ちだと聞いたので。ピークはもう過ぎていると思いますが、テクニックは上手いと思うので緊張していますね」
ーー試合映像は見ましたか?
「映像はないです。だからイメージだけで対策を練っている感じですね」
ーー相手が元プロボクシングの世界チャンピオンということで、森井選手とのパンチャー対決が期待されるところです。
「いや、僕は蹴っていきます(笑)。どう考えても、パンチだけなら相手の方が全然上手いわけじゃないですか。パンチで打ち合ったらすぐに終わってしまいそうなので、蹴って、蹴って、最終的にはパンチでKOを狙いたいです」
ーーへぇー、意外ですね。ボクシングの元王者と打ち合って勝つ、と言うと思っていました。
「この前の試合で、パンチだけにこだわっていたらいい試合が出来ないことを学びました。試合内容はよくなかったんですが、一番学ぶことはあったかもしれないですね。
現役ランカーでも何でもなく、ちゃんと練習をやってるのかも分からないタイ人にパンチだけでは勝てなかったわけですから、もっと動いて全ての技を使わないと今度の相手には勝てないと思っています」
ーーキックボクシングの技を全て使って勝つ、と?
「それ、毎回言ってるんですけれどね(笑)。でも今回は…………
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