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 10月22日(土)23日(日)東京体育館で開催される新極真会『第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』。10回目の記念大会を迎えたということで歴史をさかのぼり、初期の世界大会で活躍した名選手にインタビューした。“三誠時代”と呼ばれる一時代を築いた、三瓶啓二師範が語る世界大会秘話。(2011年10月18日UP)写真提供/新極真会

PROFILE
三瓶啓二
(さんぺい・けいじ)
1954年9月13日、福島県出身
1974年、第6回全日本選手権大会 8位
1976年、第8回全日本選手権大会 5位
1977年、第9回全日本選手権大会 6位
1978年、第10回全日本選手権大会 準優勝
1979年、第11回全日本選手権大会 準優勝
1979年、極真最大の荒行・百人組手に挑戦し、49人目で失敗
1979年、第2回全世界選手権大会 準優勝
1980年、第12回全日本選手権大会 優勝
1981年、第13回全日本選手権大会 優勝
1982年、第14回全日本選手権大会 優勝、全日本大会史上初の三連覇を達成。
1983年、第15回全日本選手権大会 7位
1984年、第3回全世界選手権大会 準優勝
1984年、第16回全日本選手権大会4回戦まで勝ち上がるも負傷により棄権。これが最後の大会出場となった。
1990年3月、百人組手に再挑戦して完遂
現・全世界空手道連盟新極真会福島支部長

■外国人ならヴァレリー、日本人なら塚越が一番整っている

ーー全世界大会が記念すべき10回目を迎えるにあたり、どのような想いがありますか?

「よく続いたということと、確実にレベルが上がっていることを感じます。日本人選手はいろんなタイプがいて、個々に自分のスタイルを作っているじゃないですか。一人として同じタイプはいません。そういう意味で、今回の日本代表は自分の空手のスタイルを作ってきた選手がそろっていると思います。ただ、それに負けないくらい外国人も作ってきており、肉体的な力だけなら外国人勢の方が上なので、あとは“心の力”で日本人はどれだけ肉体的な力を上回れるか、だと思います」

ーー前回はベスト8に日本人が2人しか入れず、今回も苦戦が予想されます。

「はっきり言って、非常に難しいと思います。しかし、日本代表にはいろんなタイプのレベルを上げてきた選手がいるので頑張ってもらいたいと思っています。それと、本来日本人が持っている、イザという時の心の力。それを使った戦い方が出来ればいいな、と。

ただ、最近は外国人選手にも身体の強さだけでなく心も強い選手が出てきています。特にヴァレリー(・ディミトロフ)なんかはそうですね。彼は一番バランスがいいと思います」

ーーでは、日本代表にとって一番の強敵はヴァレリーになりますか?

「そうですね。一番整っているのは彼ではないですか。日本代表なら塚越孝行かな、という感じがします。受けと返しが出来るオールラウンドなタイプが一番強い。例えばドナタスはもの凄く攻撃力があります。ある面、塚本徳臣も飛び道具を持っていて攻撃力は素晴らしいものがある。しかし、守りはどうかと言った時には2人とも攻撃力が優れている分、少し劣ると思える部分があります。その点、塚越は守って攻撃が出来るし、回り込んでの攻撃も出来るので、ああいう選手が最終的には混戦の中で上に行くのかなと思います。

 まあ、やってみないと本当のところは分かりませんけれどね。当日の調子を見ないと分かりませんし、組み合わせ次第で怪我をしたりもするじゃないですか。ただ、上に勝ち上がってくる選手はみんな己の空手を作って来ているので素晴らしいと思います。前もそれなりに作っていたんですが、ここまで完璧に全員が持っているのは初めてではないですか。それに上乗せがどれだけ出来るか、だと思うんですよね。そういう意味でも素晴らしい世界大会になるのではないですか」

ーー三瓶師範ご自身は、現役時代に世界大会にどのようなお気持ちで臨まれていたのでしょうか?

「私は優勝を目指すのはもちろん、勝つためにはどうすればいいかを考えていました」

ーー昔の日本代表は、とにかく日本が優勝しなければいけないという使命感が今の選手たちよりも強いように感じたのですが、どうでしょう?

「それは逆に言えば-------------------


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三瓶啓二インタビュー内容
外国人ならヴァレリー、日本人なら塚越が一番整っている
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
今だから語れるウィリー・ウィリアムス戦と中村誠戦


 

    

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