12月11日(日)東京・ディファ有明で開催される『Bigbang〜統一への道〜其の七』にて、日本のプロボクシングでも試合をしているファーサンハン・ポーラースア(タイ)と対戦する駿太。試合後は常に反省の弁を述べる悩めるキックボクサーは、これまで通り打倒ムエタイを目指しながら国内では“あの男”との対戦に狙いを定めている。(2011年12月7日UP)
PROFILE
駿太(しゅんた)
1982年4月6日、岐阜県出身
身長170cm、体重59kg(試合時)
2003年2月16日、FUTURE FIGTHER IKUSAでプロデビュー
2005年8月14日、大高一郎に判定勝ちしてMA日本フェザー級王座を獲得
2007年9月24日、当時VS日本人無敗だったコムパヤックに判定勝利
2008年6月15日、チュン・ジェヒュイに判定勝利し、WMAF世界フェザー級王座を獲得
同年9月15日、当時ラジャダムナンスタジアムの現役王者だったトーンと引き分ける
2009年3月1日、WPMF世界フェザー級タイトルマッチでアヌワットと対戦するもKO負け
同年8月2日、当時ラジャダムナンスタジアムの現役王者だったデットパノムにKO勝利
2010年7月31日、ビッグバンで新日本キックのフェザー級王者・蘇我英樹に判定勝利
同年12月1日、藤原祭りで元全日本フェザー級王者の前田尚紀からも判定勝利を収める
2011年10月9日、キム・ジェスクをKOしてWMAF王座2度目の防衛に成功
戦績:35戦22勝9敗4分
第15代MA日本フェザー級王者
第2代WMAF世界フェザー級王者
MA日本キックボクシング連盟/ビッグバン/谷山ジム所属
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■ちゃんとスタイルを確立させないといけない
ーー今年最後の試合が近付いて来ましたが、どのような心境でしょうか?
「僕の20代最後の年も終わりに近付いているな(4月6日が誕生日)という感じです」
ーー対戦相手のファーサンハン・ポーラースア(タイ)はどんな選手なんですか?
「ムエタイからプロボクシングに転向した選手で、パンチの強い選手だと聞いています。自分は以前からパンチが課題なので、苦手なことを克服するための試合というところです。
ボクシングで負けた試合を映像で見たんですが、ノッブ(ノッパデッソーン=元ラジャダムナンスタジアム&WBCムエタイ世界ウェルター級王者で谷山ジムのタイ人トレーナー)は“ムエタイとは全く違うから参考にならない”と言っていました。
ですから練習は相手どうこうよりも、いつも通りに自分を高めるための練習をしています。パンチの対処をやるようにしています」
ーー駿太選手の試合を見ていると、毎回違うスタイルで戦っているように見えるのですが?
「はい、そうなんですよ。毎回違いますね。それは自分でも分かります。以前、自分のスタイルが確立されたかもしれないと思っていた頃があったんですが、コンディションによって上下左右してしまいますね(苦笑)。ぶっちゃけ、まだ確立されていないことに気付きました。どんなスタイルが自分に合っているのかなと毎回模索しながらやっている感じです。
この1〜2週間でも疲労で身体が全然動かなくなってしまって、ひらめきがなくなってしまったんですよ。その1〜2週間前は凄くいい状態だったんですが、グチャグチャになってしまったのでまた修正しているところなんです。だから、1カ月の間でもどんどん変わっているという」
ーー大丈夫なんですか?
「大丈夫です。ノッブも一生懸命にやってくれているので、練習している中で自分に合ったスタイルを見つけます。いつひらめくか分からないですけれど、練習中だけでなく、試合の中で“あっ、こういうスタイルなのかな”ってひらめくこともあるので。試合と練習のスパーリングは全く違うものですからね」
ーースタイルは毎回意識して変えているんですか?
「基本的には一番自分がやりやすいやり方でやっているんですが、そればかりやっているとノッブが“ここに力が入っている、ここのタイミングや距離がおかしい”と指摘してくれるので、そこを修正しながらやっています。自分のやりやすい形にまとめながらも、新しいものを取り入れていくという感じですね。
お客さんには試合でしか自分の動きを見せられないので、ちゃんとスタイルを確立させないといけないと思うんですけれど、まだなかなかスタイルが固まらないんです。何が良くて何が悪いのかがまだ分かっていないし、相手のスタイルによってもこれがやりやすいやりにくいが変わってくるので。コンディションが悪い時は、自分は一生スタイルが確立しないんじゃないかって思ってしまうくらいです。逆に良い時は“俺ってメチャ強いじゃん”って思いながらやっているんですけれど、その上下が激しすぎるんです(笑)」
ーー自分の頭の中には理想とするスタイルはあるんですか?
「それがどんどん変わっちゃっているんですよ…………
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