12月22日(木)東京・後楽園ホールにて開催される「がんばろうニッポン!『2011藤原祭〜冬の陣〜』」のメインイベントで、ついに激突する梅野と森井洋介(藤原ジム)。今年、両者ともムエタイの現役ランカーをKOし、日本人フェザー級頂上対決にふさわしい舞台が整った。しかし、梅野は「勝って当たり前」の強気な姿勢を全く崩すことはなかった。(2011年12月15日UP)
PROFILE
梅野源治(うめの・げんじ)
1988年12月13日、東京都出身
身長178cm、体重57.15kg
2007年11月11日、M-1でプロデビュー
2008年12月21日、ラジャダムナンスタジアムで2RKO勝ち
2010年3月21日、ノラシンに敗れ無敗記録が9でストップ
同年5月8日、ルンピニースタジアムで2RKO勝ち
同年7月19日、裕・センチャイジムに判定勝ちでWPMFスーパーバンタム級王座に就く
同年9月26日、エッガラートKBAに判定勝ちでWBCムエタイ日本同級王座に就く
同年11月14日、コムパヤック・ウィラサクレックに判定勝ちでM-1フェザー級王座に就く
2011年7月18日、ラジャダムナンランカーのカイチョンをローで3RKO
同年9月11日、ムエタイ2008年MVP&ルンピニーランカーのウティデートをヒジで4RKO
同年11月13日、デッカモンに1RTKO勝ちでWPMF世界スーパーフェザー級王座を獲得
戦績:18戦18勝(9KO)1敗
PHOENIX所属
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■せっかく俺が世界のベルトを獲ったのに、微妙な空気にされて腹が立った
ーー森井選手との対戦がいよいよ目前に迫ってきました。どんな心境でしょうか?
「もうすぐ試合だって感じがあまりしないんですよ」
ーー緊張感がない?
「そういうわけでもないですが、もう1週間後に試合だって感じがあまりないんですよね。リラックス出来ていて、逆にいいかなって思っています」
ーー今年続いたムエタイの強豪との対戦前とは違いますか?
「9月のウティデート戦と比べれば、明らかに違いますね。タイ人トレーナーもめちゃくちゃ気合いが入っていたし、ウティデートに勝つための練習をやり込みましたから。7月のカイチョン戦も現役ランカーとやるのは初めてだったし、タイの地方で2階級制覇をしている相手だったので、タイ人の強い選手とやって勝つための練習をやり込んでいたんです。この相手に勝つためにこうするというピンポイントで練習していたんですよ。
でも今回は、この相手だからこうするという練習ではなく、いつも通りの全体的にレベルを上げる練習をやっています」
ーーそんなにモチベーションが上がらない状態で大丈夫なんですか!?
「しっかりした練習をいつも通りにやっているので問題はないです。練習自体は頑張ってやっていますよ。モチベーションがいつも以上に上がっているかと言われれば上がってないですけれど、試合は試合なのでモチベーションもいつも通りです」
ーー11月のデッカモン戦でTKO勝ちしたあと、森井選手がリングに上がって乱闘寸前になる騒ぎがありましたね。
「ああ(笑)。せっかくWPMFの世界チャンピオンになって、会長が巻いていたベルトと同じベルト(加藤督朗会長は元WPMF世界ウェルター級王者)を巻いたのに、まだ写真撮影も終わっていない段階で(森井が)リングに入ってきたじゃないですか。
アピールするのはいいけれど、もうその時点で今回やるのは決まっていたわけだから、関係者に言われたからってあのタイミングでアピールする必要はないでしょう。
お客さんも“どうしたんだ? なんでアイツは今しゃべっているんだ”という雰囲気になっていたと思うので、結果的に誰も盛り上がらなかったし、“お前はリングから降りろ”っていう雰囲気になっていたんですよね。せっかく俺が1RでTKO勝ちして世界のベルトを獲ったのに、微妙な空気にされたら腹が立つでしょう…………
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