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 2006.11.27  高島学×熊久保英幸 第1弾



熊久保 『格闘技、言いたい放談』の対談シリーズ第二弾として、2ちゃんねるなどでも「今、何をしているのか?」と話題になっている高島学さんに来ていただきました。高島さんにはGBRにも海外レポートを書いてもらっていたんですが、最近は海外に取材に行かれていたんですよね。何のために行ったんですか?

高島 一番の理由は見ときたいからです。いきなり逆に質問ですけど、ではなぜ宮地さんと一緒にゴン格で仕事をしていた熊久保さんは、今のゴン格で仕事をしているんですか?

熊久保 所属してる会社の方針ですね。僕も生活があるので(笑)。

高島 でしょ? 僕は今までの多少なりの蓄えがあるから、何もしてないだけなんです。でも記者として自分の見たいものだけは知識をつけておきたいので、見たい大会だけ取材に行っているんですよ。

熊久保 なるほど。では、最近のアメリカ遠征で何が一番印象に残っていますか?

高島 今年からカリフォルニアのアスレチックコミッションがOKを出して、アメリカでは総合の大会がすごく増えているんです。総合だけでLA近郊では一日に3大会もあるわけですよ。それって東京でもあるのかってことでしょう? さらに言えば同じ日に柔術のグレイシー・オープンがあったり、数日前には車で4時間程度のドライブで行くことができるラスベガスでアルティメット・ファイトナイトが行われ、翌週はUFCのPPV大会がある。

 名前はなくてもきっとその中から強い選手が出て来ると思うんです。コミッションがやっているということは、お金をちゃんとかけてやる、みんなが一生懸命やる。そしたらあのマライペットが総合に出てきたわけですよ。

熊久保 ……?

高島 「おーっ」て言うてくださいよ(笑)。スーパーリーグでフィクリに勝っているムエタイの選手なんですけど、そういう選手が総合に挑戦するわけですよ。他にもアルメニア系の選手が出てきたり、シュートボクセUSAの選手がデビューしたり。凄いと思いません?

熊久保 そうですね!

高島 アメリカで流行るものは世界に広まると思うんですよ。アメリカで地位を築いたスポーツ、例えばNBAはアメリカのスポーツなのにNBAヨーロッパが始まるわけじゃないですか。だったらきっとUFC的なものが世界に広がるんじゃないかなと。それにホリオン・グレイシーがUFCを開かなかったから、総合格闘技はなかったわけですし、今の自分たちもないと思ってますから、やっぱりUFCがどうなるかはいつも気になりますね。

熊久保 今のアメリカのMMA事情について詳しく教えてもらえますか? 爆発的な人気があるということは伝わっているんですが。

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 熊久保英幸【くまくぼ・ひでゆき】
 1967年6月23日、東京都出身。学生時代からの格闘技好きが高じて、89年1月に日本スポーツ出版社『ゴング格闘技』誌編集部でアルバイト開始。
 同年6月に社員となり、91年より同誌の副編集長、94年より編集長を務める。2000年には企画部長に就任、『ゴング格闘技プラス』や『ゴング格闘技ムックシリーズ』などを手がけた。
 編著に『最強最後の大山倍達読本』『完全無欠の前田日明読本』『PRIDE最強読本』他多数。
       
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