「極真空手、思い出を挙げればキリがない」第7回
先日、白蓮会館の南豪宏が復帰したニュースをGBRで見た人もいるだろう。南と言えば“最強の侵略者”(ちなみにこのお馴染みのフレーズは、僕が名付けたものだ。へへへ…)として、まだ分裂する前の極真を最も追い詰めた他流派の強豪選手だ。
彼については忘れられない試合がある。あれは1990年の全関西大会だったか? 南と“空飛ぶ120Kg”西田操一という当時の白蓮エース格が揃って出場していたのである。パンフレットのトーナメント組み合わせを見てそのことを知ると、「こりゃあ面白そうだな」とワクワクした。
その期待(?)に応えてくれるかのように、二人は順調に勝ち進んで行った。そしてお昼。全関西大会は地方大会では珍しくお弁当を出してくれたので、役員控え室みたいな所に案内され、ありがたくいただく。すると、支部長たちも休憩だったらしく、ぞろぞろと部屋に入ってきた。
顔見知りではない支部長ばかりだったので、側に記者がいるとも知らず、支部長たちは弁当を突っつきながらこんな話を始めた。…………。