
突然ですが、皆さんは格闘家をリング上で見た時にどこに注目していますか? 見る人によってはコスチュームだったり、髪型だったり、色々と見る視点は多いと思います。それでもやっぱり一番は選手の体ですよね。
筋骨隆々の選手はそのビルドアップされた肉体だけでお客さんを沸かせられますし、その逆でぽっちゃりした体型なのに「何でこんなに強いんだ!」という選手もいます。
最近では計量をクリアしてからどれだけ選手が体重を戻すか。なんかも注目されるようになってきて、同じ階級でも明らかに階級が違うだろ!って突っ込みたくなるような外国人選手もいたりします。
そんな格闘家の体。柔道、柔術、レスリングといった組み技系格闘技をやっている人はご存知だと思いますが格闘技界には“耳が沸く”という専門用語があります。
これは簡単に言うと、相手に顔を密着させた動きをするために、耳の上の部分がすれて腫れている状態のことを言います。(沸いている耳のことを“餃子耳”と読んだりもしますよね)
有名な選手で言うと桜庭和志選手なんかは大きく耳が沸いていますし、山本“KID”徳郁選手、青木真也選手の耳を見てみると、しっかり沸いているのが分かると思います。
前述したように一般的に耳が沸くのは組み技格闘技だとされています。しかし今回のコラムの写真で使った沸いている耳を見てください。
これだけ見ると組み技系の選手の耳に見えますが、実はこの耳はあるキックボクサーの耳なんですよ! そしてこの耳にその選手の強さの秘密が隠されているのです。この沸いた耳を持つキックボクサーとは……