突然ですが、3月に旗揚げした「暴走族、チーマー、ギャングのリーダー、腕自慢(配布資料より抜粋)といった不良たちが日本全国から集結した」大会である『アウトサイダー』のGBR試合結果の写真を見てください。旗揚げ戦後の第弐〜第4戦までのものと比べてみて何か気づくことはありませんか?
そうなんです。旗揚げでは2階からの撮影であり、その後はリングサイドでの撮影となっています。どうして最初だけ上からの撮影だったのか。その理由というのは、大会数日前にある噂が流れてきたからです。アウトサイダーに出場するA選手が相当な悪であり、めったに人前に現れることはない。
そんなA選手が狙う連中は何人もいて、アウトサイダーに出場すると聞きつけ、会場に集結するというもの。リングサイドで撮影をしていたら被害をこうむったり、巻き添えを食らう可能性もあるという。撮影中に襲われたら……カメラが壊されたら……何が起こるかはわからない。そこで決断を出した結果が2階からの撮影でした。
実際の大会では第1試合で"ハマの狂犬"黒石高大が負けたことで仲間が一斉にリングに上がり、相手選手に殴りかかるという乱闘寸前の出来事がったものの無事に大会は終了しました。その後の第弐戦、第四戦と黒石選手が登場したときには必ず乱闘は起きています。
乱闘の最中、リングサイドでの撮影はかなり緊迫した空気を感じるのですが、第四戦では特別なものを感じました。