7月29日(木)、東京・スカイパーフェクTV社屋で、8月15日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われる「PRIDE GRANDPRIX2004 FINAL ROUND」の対戦カードが発表された。
榊原社長の「開幕戦、2nd ROUNDを超えるものになる。日本の格闘技界を変える大会にしたい」という言葉で会見は始まった。「PRIDEのNo.1じゃなく、人類最強の男を決める戦い」高田統括本部長がそう形容するトーナメント準決勝、リザーブマッチの対戦カードは以下のように決定した。
▼PRIDE GP2004 準決勝
小川直也(UFO)
VS
エメリヤーエンコ・ヒョードル(レッド・デビル)
▼PRIDE GP2004 準決勝
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップ・チーム)
VS
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシアン・トップ・チーム)
▼PRIDE GP2004 リザーブマッチ
ケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)
VS
ロン・ウォーターマン(チーム・インパクト)
小川VSノゲイラ、ヒョードルVSハリトーノフという対戦カードが予想されていただけに、このカードが発表された瞬間、記者陣からはどよめきが起こった。
今回、対戦カードを決定にするにあたって、参考となったのが、「2nd ROUND」の会場で集めたアンケートとPRIDEオフィシャルサイトで募集した希望の対戦カード。これを集計した結果、最も希望が多かったのが、小川VSヒョードル、ノゲイラVSハリトーノフだった。
結果が出た7月中旬から、対戦カードの調整に入ったところ、小川の「ファンが望むならこれしかないだろ」の一言でファンが最も望む対戦カードの実現に至った。
現役王者と一回戦で激突するという小川の勇気ある決断に対して高田統括本部長は「彼がハードな練習を積んで、『ハッスル』を含めて精力的に仕事をしていることも知っています。私たちからは計り知れないプレッシャーを感じてやっていることでしょう。ただファンの声を聞いて、何の迷いもなく『ファンが望むなら』と決断したことには敬意を表したい。彼は『男の中の男』です」と褒め称えた。
先日の発表された通り、7月18日(日)から一斉発売されたチケットは全て完売。当初予定していた演出プランを大幅に変更し、急遽1000席ほど増席するというまさに完全ソールドアウト状態だ。さらに大会当日はスカイパーフェクトTVが約24時間PRIDE関連番組を放送、札幌・大阪・福岡ではクローズドサーキットの開催も決まった。
「当初はアテネオリンピックに埋もれるんじゃないかと懸念していましたが、『PRIDE』を格闘技の金メダルを決めるオリンピックの一環として見て欲しい」という榊原社長の言葉通り、過去最大のビッグイベントになることは間違いなさそうだ。
<質疑応答>
――小川×ヒョードル戦は『PRIDE.1』の高田×ヒクソン戦を髣髴とさせるような大一番だと思うのですが、統括本部長や榊原社長はどう感じているんでしょうか?
高田 近年『PRIDE』が少しづつ上に上がってきているという空気を感じると色々考える事は多いんですよ。でも当時と比較するという考えはないです。二、三歩引いた位置から「『PRIDE』はどう見られているのか?」「小川選手はどんな気持ちなのか?」を客観的に見てます。彼は柔道で世界一になった人間だから、ファンもこの4人の中に入ってOKというわけじゃない。トップになるポテンシャルを持っていると思ってます。小川選手はそれを敏感にキャッチしているわけなんです。「ファン投票1位だから」と、ヒョードルとの対戦を一発OKする潔さ、『ハッスル』をプロモーションしようとする意識の高さ。そういうプロ意識を持った選手だからトップを取って欲しいという気持ちはあります。イベントを運営する側、そしてファンの立場から冷静に見ていきたいです。
榊原 簡単には比較は出来ないですね。高田選手がヒクソンと試合をした時と、今回の小川選手では状況も違いますし、個人的には立場も違いますから。ただ興行会社として二人に共通しているのは、メインを託せるということです。『PRIDE』のトップに立つ日本人として持ち合わせる魅力を感じますね。ジャンル・立場・背負うものは違いますけど、『PRIDE』でトップに立ち続けるために、そういった魅力を持ち続ける事は宿命だと思います。
――当初、社長は「個人的にロシア人同士の決勝戦にはならないようにしたい」とおっしゃっていましたが
榊原 「2nd ROUND」終了時のアンケートでは小川×ノゲイラ、ヒョードル×ハリトーノフが一番人気だったんです。私も4人の顔ぶれを見て、個人的にもロシア人同士の決勝をしんどいなと。まずはロシアNo.1を決める方がいいと思いましたし、そうなるものだと思ってました。ところが、HP上のアンケートでは小川×ヒョードル、ノゲイラ×ハリトーノフの方が票が上回っていて、トータルではそちらが一番になってしまいました。ファンの望むカードを組みたいということで4選手には承諾を得ていましたので、この結果を聞いて本人たちも驚いたと思います。
――リザーブマッチについてはどんあ位置づけなんでしょうか?
榊原 例えば小川選手がヒョードルに勝って、負傷で決勝を棄権した場合はヒョードル選手にまず出場権があります。そこでヒョードル選手の出場も無理だった場合に、リザーブマッチの勝者が出場という形になります。
――高田統括本部長は誰が優勝すると予想していますか?
高田 誰だと思います?分からないでしょう?このメンバーは誰が優勝しても「やっぱり〜は強かったんだ」となってしまうんです。本当に全く予想が付かない。4人の力が拮抗しているし、逆に言えば誰が優勝してもおかしくない。予測不能です。
DSE「PRIDE GRANDPRIX 2004 FINAL ROUND」
2004年8月15日(日) 埼玉・ さいたまスーパーアリーナ
開場・13:00 開始・15:00
<対戦カード>
▼PRIDE GP2004 準決勝
小川直也(UFO)
VS
エメリヤーエンコ・ヒョードル(レッドデビル)
▼PRIDE GP2004 準決勝
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップ・チーム)
VS
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシアン・トップ・チーム)
▼PRIDE GP2004 リザーブマッチ
ケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)
VS
ロン・ウォーターマン(チーム・インパクト)
▼ミドル級ワンマッチ
ヴァンダレイ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)
VS
近藤有己(パンクラスism)
▼ヘビー級ワンマッチ
ミルコ・クロコップ(チーム・クロコップ)
VS
エメリヤーエンコ・アレキサンダー(レッドデビル)
<チケット料金>
RRS席 30,000円
スタンドS席 17,000円
スタンドA席 7,000円
<チケット情報>
8月1日(日)10:00〜20:00まで、03−5749−9229(イープラス)でのみ上記のチケットの電話予約が可能。詳細はこちら。
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
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