10月14日(木)大阪城ホールで開催される『PRIDE武士道 其の伍』の対戦カード6試合が発表となり、武士道で三連続KO勝ちを飾っている五味隆典がメインイベントに抜擢された。
9月16日(木)東京・恵比寿のイベントスペースで行なわれた記者会見で、榊原社長は「今回はあえてミルコ、シウバといったビッグネームの投入は控えました。来年の夏から秋にかけてライトかウェルター級のGPを開催したい。今大会はその前に、選手自らの力で自分たちの階級にファンの目を釘付けにすることができるか、世間の目を向けさせることが出来るかの闘いです。自分たちの力で、どれだけのお客さんが見に来てくれるのかを見極めて欲しい」と、今大会のテーマを明らかにした。
来年の夏から秋にかけて、8名によって二大会で開催される予定の『武士道GP』(仮称)へ向けて、ライト&ウェルター級の選手がメインの大会でどれだけファンの支持を得ることが出来るか。榊原社長は「プロモーターとしても厳しい」と不安を覗かせながらも、「いつまでもミルコやシウバに頼っても仕方がない」と今回の冒険に打って出る。
カードは中規模の大会なら、どれもメインをはれる試合ばかりだ。DEEP佐伯代表によれば、「打撃系中心の一本、KOで決まる可能性が高いマッチメイク」にした事を説明し、「必ずいい内容になる自信があります。選手たちには来年いい形でGP開催が出来るようにアピールしてもらいたい。ハッキリ言って、寝てグチャグチャする試合は面白くない。中・軽量級のスピード溢れる素晴らしい試合を期待したい」とアピールした。
佐伯代表がそう言うだけあって、“激闘”が期待できそう。選手もその期待に応えるべく、「命を賭けて闘う。“死闘”と言われるような試合がしたい」(滑川)、「ニュートンが“武士道とは死ぬ事と見つけたり”と言っているのを雑誌で見たので、じゃあ死んでもらおうと。ぶっ殺す!」(長南)、「ワクワクしている。武士道を守る“聖戦”だと思ってます」(マッハ)、「とにかく倒す。ボコボコにしたい」(戦闘竜)と、いつもとはかなり違う気合の入ったコメントを発した。
中でも、特に緊張感を漂わせていたのは、PRIDE史上初の軽量級メインイベンターとなる五味だ。「メインをやらせていただいて光栄に思う。まだ武士道では最後の最後でスッキリ(日本人が)勝ててないと思うので、今回初めて僕がお客さんをいい気持ちにして帰らせたい。プロ生活の中でも大事な試合だと思うので、ベストコンディションで臨む」と、その決意を語った。
また、今大会は大晦日に開催される『男祭り2』の出場者選考試合的な意味合いを兼ねる事も、榊原社長は明かした。「人数は特に決めていない。全員にチャンスがある。選考基準はファンが見たいかどうか。ヘビーやミドル級を喰うぐらいの試合をしてくれたら、五味選手がメインでも別に構わない。今回の武士道に出場する全員に、出場を狙ってもらいたい」と、宣言した。
『男祭り』への出場は、かねてから五味が熱望していたもの。今回、クレイジーホースに激勝すれば、男祭り出場→全国区に知れわたるという、五味が強く望んでいるスーパースターへの道が切り開けるだろう。“総合格闘技界の魔裟斗”となるためには、その前にクレイジーホースの撃破が必須条件。榊原社長は「五味選手は武士道のコンセプトを最も体現してくれている。五味選手に全てを賭けたい。それだけ期待している」と熱いエールを送る。
メインでもこれまでのような破壊的強さを発揮し、勝利を収めて得意のトップロープ登りを実現させることが出来るか。武士道におけるライト&ウェルター級の命運は、五味に託された。
なお、対抗戦残り2試合はミドルとヘビー級の試合が組まれる事に。その中の一人はパンクラスの選手である事も発表されている。
●各選手のコメント
桜井“マッハ”速人
「今回はグレイシーということで、グレイシー特有のセコイ、打撃もやらないで寝転がってばかりの相手だと思っていたら、クラウスレイは打撃が得意でアグレッシブなタイプみたいなんでワクワクしてます。グレイシーの中で一番打撃が得意そうだけど、グレイシーなんでつまらない試合をしてくるかもね。今回は武士道を守る“聖戦”だと思ってます。もしグレイシーらしい試合をやってきたら、自爆テロで行きます」
長南 亮
「前回の武士道で負けて、二連敗は自分の中では許せない。そんなヤツは出ない方がマシだと思うので、今回は勝つ。ニュートンは日本の武道をリスペクトしていて、雑誌で“武士道とは死ぬ事と見つけたり”と言っていたので、じゃあ死んでもらおうと。ぶっ殺します! ニュートンは世界的に知名度は上だし、何でも出来る選手ですけど、僕の踏み台になってもらいます」
滑川康仁
「命を賭けてリングに上がります。“死闘”と言われるような試合をしたい。そして、大阪城の“将軍”になりたいです。ショーグンは若くて勢いがあって攻撃が止まりませんが、凄い試合をやります」
戦闘竜
「4月25日にジャイアント・シルバとやって、悔しくて体作り直したり勉強になりました。一生懸命に練習して体は前よりもいいです。必ず相手を倒して、ボコボコにして勝ちます。相手の印象はなんとも思ってない。とにかく勝ちます」
DSE「PRIDE武士道 其の伍」
2004年10月14日(木)大阪・大阪城ホール
開場17:00 開始18:30
<対戦カード>
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
五味隆典(木口道場レスリング教室)
VS
チャールズ・"ザ・クレイジー・ホース"・ベネット(フリー)
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
桜井マッハ速人(マッハ道場)
VS
クラウスレイ・グレイシー(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
上山龍紀(U-FILE CAMP.com)
VS
美濃輪育久(フリー)
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
長南亮(フリー)
VS
カーロス・ニュートン(チーム・ローニン)
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
滑川康仁(フリー)
VS
マウリシオ・ショーグン(シュート・ボクセ・アカデミー)
▼武士道ルール 1R10分 2R5分
戦闘竜(フリー)
VS
マル・"ザ・ツインタイガー"(シンドージム)
<チケット料金>
VIP席50,000円/RRS席23,000円/スタンドS席13,000円/スタンドA席6,000円
<チケット発売場所>
※9月19日(日)より一斉発売
チケットぴあ /
ローソンチケット
/ e+(イープラス)
/PRIDEオフィシャルサイト
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
|